期待通りの面白さ!

ひと息に駆け抜ける青春のような体験『冒険家エリオットの千年物語』探索にドハマりした30時間クリア済みレビュー

文●Zenon/ASCII

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 スクウェア・エニックスが6月18日に発売する『冒険家エリオットの千年物語』。千年の時を越えて冒険を繰り広げるHD-2D初のアクションRPGです。ここではPC(Steam)版の先行レビューをお届け。良い/悪いと感じたポイントも紹介させていただきます。

●感度のいいアクション 魔石の成長性が◎

 本作は冒険家の“エリオット”を操作し、蛮族と呼ばれる敵と戦いつつ各所のダンジョンを踏破していくのが基本の流れ。アクションは通常攻撃、チャージ攻撃、盾ガード、ジャンプなどがあり、中盤からジャストガードなども解禁されます。

相棒の妖精フェイが習得する魔法“シッソー”で、スケートのようにダッシュするのは気持ちよかった!

 いわゆる「キャラクターレベル」の概念はなく、武器や魔石を強化して強くなっていく形式。バトルは、いかに相手の攻撃を見切って回避&反撃できるかといった立ち回り重視のアクションのため、キャラを思い通りに動かせる“感度のよさ”が素晴らしいと思いました。

 魔石は武器種ごとにセットできるのが面白かったです。最初はイマイチに感じられた槍が、魔石のおかげですっかりイチオシの武器になっちゃいました!

エリオットが使える武器の1つ“槍”。扇状に攻撃できる“剣”と比べて攻撃を当てづらい…と思いきや?

攻撃範囲と威力をカバーする魔石“三頭竜”と“マジックスピア”の効果で、めっちゃ使いやすくなりました!

 基本的にアクション面はシンプルかつ爽快感があり、魔石による成長要素も面白く非の打ちどころがない出来だと思いました。

 しいて挙げるなら、筆者の場合は槍が便利すぎて“ハンマー”と“鎖鎌”がお蔵入りになってしまったことでしょうか。各武器でしか攻略できないダンジョンなどがあれば、使う機会を持ててより良かったかもしれません。

武器は一度に2種類装備でき、リングメニューから即座に入れ替えできます。メニューを開いている間は時間が止まるので、慌てなくてもいいのはGood

●ストーリーそっちのけ!? 探索がボリューミーすぎる件

 「行けるところは全部行ってから物語を進めたい派」のみなさん、こんにちは。同志です! 本作では目的地がガイド表示されるので、“それ以外の場所”を探索する寄り道がしやすくなっています。

雲で覆われている全体マップ。まだ見ぬ地には何が眠っているのか…!

 もちろん、爆弾入手後にしか行けない“壊せる壁”のようなストッパーが用意されているところもあります。が、案外行けるところも多かった印象です。

 ときには「まだ適正レベルじゃねーだろココ!」って強さのダンジョンに入り込んでしまい、悪戦苦闘しながら攻略したことも。結果、★2を飛ばして★3武器をゲットできちゃいました。

★3槍のチャージ攻撃がメチャ強です。本来は★1→★2→★3と順当に強くなっていくはずが、一足飛びにレベルアップ。苦労しただけにその攻撃力の高さには感動すら覚えました

 本来の目的を忘れ、思いきり寄り道するのはとても楽しい体験。ボリューミーすぎて丸1日探索に費やした時は充実感がスゴかったです。本作は“発見”を楽しむゲームでもあると感じました。

 探索要素で一点だけ不親切に感じたところは、寄り道要素「ネコ集め」の報酬でもらえる“ネコ探知の針”が、最初効果を発揮しなかったことですかね。

 マップにネコの居場所をアイコンで表示するアイテムなのですが、そのためには物語を進めて“魔力コンパス”というアイテムをゲットする必要があります。序盤からネコ集めに張り切って、針をゲットするのが早すぎたというオチですね。

ヤッター、これでネコちゃんの居場所がわかるぞ……えっとこの針どう使えば? と頭をひねってしまう始末(少し物語を進めてコンパスを入手すれば解決)

マップ上に表示されるネコアイコン。近くにいる時に妖精のフェイが「ネコちゃんがいるよー!」と教えてくれるあたりは親切でした

●タイムトラベラーものは大好物です

 「時を越える冒険」と聞くとまず思い出すのは不朽の名作『クロノ・トリガー』です。あれも原始~未来まで数万年の時を旅する壮大なRPGでしたが、本作も同じような興奮を覚えました。

 というのも、ネタバレのため細部は伏せますが「過去に干渉することで未来が変わる」タイプのお話があるからです。これこれ、こういうのがアツいんですよね!

過去で壁を破壊すると、現代の同じ場所でも破壊したことになってました(現代で破壊しても過去のはそのまま)

ちゃんと“地続きの歴史”を感じられる作りになってて◎

 エリオットは最初の“加護の時代”から、“再建の時代”“魔法の時代”“萌芽(ほうが)の時代”と時をさかのぼっていきます。同じ大陸の別の時代を描くことで、違いを感じられるのは面白いポイントでした(とくに街の移り変わりがわかりやすい)。

魔法の時代の領主館

再建の時代の廃墟

 いっぽうで、時代が変わってもエリアやダンジョンの大まかな作りは共通しており、新たな時代ならではの変化が少なめだったのは個人的に気になりました。

 現代で砂漠だったエリアが昔は森林だったとか、火山地帯が氷雪地帯だったとか、そういうダイナミックな変化があればもっと驚いたと思いますが、現実的な変化レベルにとどまった印象ですね。

●王道の2Dアクション好きはマストバイ!

 クリアまでのプレイ時間はおよそ30時間ほどでした(念入りな探索含め)。たっぷり遊んだ充実感と、もう終わってしまうのかという寂寥感があります。まるでひと息に駆け抜ける青春のような体験は、古き良きJRPGを思い出すとともにきっと新たな思い出として心に残るでしょう。

 ストーリーは今どき珍しいくらいの王道で、主人公のエリオットが世界を救うため、大切な人を脅かす“悪”を倒すというもの。1作でキレイに完結するタイプなので続編というよりは別のお話になるとは思いますが、次のHD-2Dアクションゲームが作られたらまた遊んでみたいと思いました。

 難易度もイージー、ノーマル、ハード、ベリーハードがあるので自身の腕に合わせて選べます。筆者はノーマルで、動きが見切りづらいボスに何度かゲームオーバーしたくらいには歯ごたえがありました。

ゲームオーバーしても即座に復活可能(必要なお金が増えていく形式)

 寄り道するほど体力の最大値が上昇したり、強力な武器が手に入ったり、ときには本筋のストーリーには関わらない追加アクションが解禁されたりするので、“非常に探索のし甲斐がある”作りとなっていたのも好印象です。

 『冒険家エリオットの千年物語』は2026年6月18日に発売です。セーブデータを引き継げる体験版も配信中なので、気になった人はまず遊んでみてください!

近年まれに見るレベルの好青年エリオット。この前向きなセリフに元気がもらえる気がします!

【ゲーム情報】

タイトル:冒険家エリオットの千年物語
ジャンル:アクションRPG
販売:スクウェア・エニックス
開発:クレイテックワークス&SQUARE ENIX 浅野チーム
プラットフォーム:Nintendo Switch 2/PlayStation 5/Xbox Series X|S/PC(Windows/Steam)
発売日:2026年6月18日 ※PC(Steam)版は6月19日
価格:
 通常版:7480円(パッケージ版/ダウンロード版)
 デジタルデラックスエディション:8580円(ダウンロード版)
 デジタルデラックスアップグレード:1320円(ダウンロード版)
プレイ人数:1人(ローカル2Pプレイに対応)
CERO:B(12才以上対象)

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