このページの本文へ

みやさとけいすけの工具探検隊 第127回

身の回りのもの、どれくらい“見えない数値”が出てる? 測ってみた

2026年04月20日 18時00分更新

文● 宮里圭介 編集●こーのス/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

●手近にあるものの放射線量を片っ端から測ってみる

 まずは、テストした屋内の放射線量を測ってみたところ、約0.04~0.13μSv/hでした。値は結構揺らいでしまいますが、見ている限りだと、0.10μSv/hという表示が多い印象です。単純に考えれば、0.10μSv/h以上の数値が頻出し、最大値で0.13μSv/hを超えていれば放射線が検出できていることになるでしょう。

 放射線量を測るには放射性物質が必要なので、いくつか用意してみました。

 最初に試したのは、定番の「やさしお」。これは、塩分の半分をナトリウムからカリウムに置き換えた特殊な塩です。カリウムには放射性同位体となるカリウム40が約0.01%が含まれており、微量ながら放射線が出ていることから、ガイガーカウンターなどの放射線測定器を試す際によく使われています。スーパーなどで買えるので、入手は簡単です。

ナトリウムの半分をカリウムに置き換えることで、食塩相当量を50%カットした塩

 放射性同位体が含まれるといってもごく微量なので、180gのパック程度では放射線を検出するのがだいぶ厳しく、やさしおのパッケージの上にGC-03を載せることでようやく反応。値は約0.10~0.22μSv/hで、0.15μSv/h前後の表示が多くなっていました。弱いとはいえ、ちゃんと数値は高くなってますね。

 続いて、微量のウランを添加したアンティークガラスのウランガラス。購入時にウランが微量だという話は聞いていたので、これもガッツリGC-03を上に載せて試しました。

紫外線でも反応が淡いため、ウラン含有量は本当に微量なのでしょう

 あまり期待していませんでしたが、結果は約0.05~0.22μSv/h。0.13μSv/h前後の表示が多く、平時よりもわずかに高いかもといった程度でした。安全面では安心できますが、テストとしては面白くありません。ということで、大本命の燐灰ウラン石を計測してみましょう。

 燐灰ウラン石は、ペグマタイトなどに産出するウラン含有鉱物。紫外線を当てると黄緑色の蛍光を発する特性を持っているため、その美しさから、鉱物標本として人気があります。

燐灰ウラン石の含有量が高くない標本なので、数値はそこまで高くならず

 含有量が高くないこともあり、標本の上にGC-03を載せても約0.16~0.34μSv/h。0.24μSv/h前後の表示が多くなっていました。今までの2つと比べれば高いとはいえ、アラームが鳴り響く(デフォルトで1.00μSv/h以上)にはほど遠いです。

 どうせ計測するなら、アラームが鳴る姿を見たい……というのが心情ですよね。そんなわけで用意しました。こちらが、より高濃度の燐灰ウラン石を含む鉱物標本です。

 燐灰ウラン石を含むというより、燐灰ウラン石の結晶ですね。大きくない標本ですが、GC-03のすぐ横においてやると数値がみるみる上昇。あっけなく1.00μSv/hを超え、見事アラームが鳴り響きました。ちなみに、放っておいたら2.38μSv/hまで上昇しました。

 アラームも鳴っているし危険だと感じてしまいますが、5cmほど離してしまえば0.50μSv/h前後まで落ちます。なので、常に身に着けて生活するとかでない限り、まず人体に影響はありません

 裏を返せば、アラームが鳴るほどのアイテムを肌身離さず持ち続けるのは考えものだということです。こういったアイテムを見つけられるのが、GC-03のいいところでしょう。

 続いて「電界」と「磁界」の計測機能を見ていきましょう。

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

  • 角川アスキー総合研究所
ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

デジタル用語辞典