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最新パーツ性能チェック 第474回

Zenbook DUO UX8407AAならバッテリーで約2時間も高フレームレートで遊べる

Core Ultra X9 388H搭載ゲーミングPCの真価はバッテリー駆動時にアリ Ryzen AI 9 HX 370を圧倒した驚異の性能をご覧あれ

2026年02月19日 11時30分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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バッテリー駆動でもゲームが高フレームレート!

 ここからは実際のゲームにおける性能をチェックしていこう。本稿におけるゲーム検証では、以下の条件で実施している。ディスプレー解像度はCPU内蔵GPUの検証であることと、ほかのプラットフォームと比較しやすいようにあえてフルHDを選択している。

(1)画面解像度:フルHD(1920×1080ドット)。Zenbook DUOの下側ディスプレーは使用しない。

(2)アップスケーラー:XeSSは「ウルトラクオリティー」、FSRは「クオリティー」に設定。XeSSとFSRで設定が異なる理由は、内部解像度と出力解像度の対応がXeSSとFSRでズレているためである。

(3)フレーム生成(FG):Core Ultra X9 388HではXeSS-FG(例外あり)、Ryzen AI 9 HX 370ではFSR FGを使用する。XeSS-FG対応ゲームはIntel Graphics Softwareを利用し、XeSS-MFG「4x」モードも使用する。

(4)電源:ACアダプター利用時とバッテリー駆動時におけるパフォーマンスも比較する。

(5)Intel Graphics Softwareのプリセット:「エンデュランス・ゲーミング」の「パフォーマンス」モード。

(6)フレームレート計測:「CapFrameX」を使用し、ディスプレーの更新タイミング(msBetweenDisplayChange)でフレームレートを計算。

 この中で重要な条件は(3)と(4)である。ノートPCでゲームを遊ぶことは今や珍しくないが、ディスクリートGPUを搭載したノートPCだと、バッテリー駆動時は電力を持たせるために60fps上限となる設計のモデルもある。

 ノートPCのマルチフレーム生成は、GeForce RTX 50シリーズ搭載ノートPCで実現済みだが、電力制限のため十全にそのパワーを発揮できない可能性もある。だが、Core Ultraシリーズ3プロセッサーではCPU内蔵GPUでマルチフレーム生成を実行できる。そして、バッテリー駆動でマルチフレーム生成を活用すると、どんな性能になるのかは興味深いところである。

 また、(5)については、バッテリー駆動時のパフォーマンスを高める設定がIntel Graphics Software上にあったのでそれを利用した。この設定でどこまで性能が伸びるのかご覧いただきたい。

Panther Lake

Intel Graphics Softwareにおけるエンデュランス・ゲーミングの設定。XeSS-FGをMFGへオーバーライドする設定も見える

「F1 25」

 画質はプリセットの「中」に設定、異方性フィルタリングは「16x」を選択。ゲーム内蔵ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。なお、ベンチマークの設定はコースを「ラスベガス」、天候を「ウエット」にしている。

Panther Lake

F1 25:1920x1080ドット時のフレームレート

Panther Lake

F1 25:1920x1080ドット、フレーム生成使用時のフレームレート

 F1 25でもArc B390の力は遺憾なく発揮されている。ディスクリートGPUの分野では、ArcシリーズはライバルであるGeForceやRadeonに厳しい戦いを強いられているが、電力制限の厳しいモバイル環境において、Arc B390はとにかく強い。

 Radeon 890Mに対しては、フレーム生成がなくても平均フレームレートでほぼ2倍。フレーム生成を有効にすると、さらに確固たる差がついている。XeSS-MFG 4xを適用すると、Radeon 890Mは完全に置き去りにされる。

 そして、もう1つ注目したい点はバッテリー駆動時のフレームレートだ。フレーム生成あり・なしに関係なく、Arc B390のフレームレートは低下する。とくに、XeSS-MFGを使用した際のフレームレート低下が顕著で、とりわけ最低フレームレートの落ち込みが激しい。

 フレーム生成時はCPUよりもGPUにより多くの電力を回す必要がある。しかし、システム全体の電力制限によってフレームレートが抑えられてしまったようだ。だが、XeSS-MFG 4xを利用してもACアダプター駆動なら最低フレームレートは落ち込みにくい。

「Marvel Rivals」

 画質はプリセット「中」に設定。ゲーム内蔵ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。

Panther Lake

Marvel Rivals:1920x1080ドット時のフレームレート

Panther Lake

Marvel Rivals:1920x1080ドット、フレーム生成使用時のフレームレート

 Marvel RivalsではF1 25とは対照的に、ACアダプター利用時とバッテリー駆動時でフレームレートに大きな変化はない。両機種ともACアダプター利用時の最低フレームレートが若干向上している点もおもしろい。F1 25の時は描画負荷が高く電力制限に到達しやすい一方、描画負荷が軽めなMarvel Rivalsでは電力制限の影響を受けにくかったのだろう。

 また、この結果はバッテリー利用時にCPUコアの利用優先順を変える「Intelligent Bias Control v3」が機能していることを強く示唆している。これはRyzen AI 9 HX 370も同様で、バッテリー駆動時はGPU側に多く電力を回す「AMD SmartShift」が効いているようだ。

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