オトナの居住空間と
デジタル化されたコクピットの「光と影」
後席は華美な装飾はなくオトナの空間という印象。足元も広くて窮屈さはありません。USBポートは運転席/助手席アームレスト背面の上側にあるので、ケーブルの抜き差しがしやすくて◎。リアだけのエアコン温度調整機構も用意されています。
リア席のアームレストを開けようとすると、さらなる機構を発見。なんとトランクスルーまで用意されているではありませんか。スキー板など長物を入れたい場合にコレは便利です。
ヘッドレスト一体型となるスポーツシートは「Rライン」グレードの専用品で、前席左右に備わる電動調整機構やベンチレーション機能、本革表皮などは、45万1000円の「Rラインパッケージ」を選択する必要があります。
メーターはフル液晶で視認性はかなり良好。ドライブモードセレクターはコラムシフトタイプですが、前進なら時計回り、後退なら左回りと回すタイプ。これが慣れるまでは使いづらく、バックしようとしたら前進だったということも……。
モニターは大きくて見やすいのですが、エアコン操作までタッチパネル操作なのはちょっとヤリスギかなとも。風量調整は物理スイッチの方が使いやすいように感じました。
スマホ連携はApple、Googleの両方に対応。USBポートはType-Cで2系統用意されています。スマホトレイはワイヤレス充電に対応しており、縦置きタイプなので使いやすい印象を受けました。
【まとめ】極上の乗り味を生む「DCC Pro」と
どこまでも走りたくなる実用燃費
試乗車にはダンパー減衰力を伸び側と縮み側を0.01秒レベルで個別に制御するという、有償オプションの減衰力可変サスペンションDCC Pro(17万6000円)が搭載されていました。効果は確かにあり、コンフォートの状態ではかなり上質な足になります。路面の細かな段差を綺麗にいなしてくれるので、これはマストのオプションでしょう。
燃費は都心部の街乗りで12km/L程度。渋滞が多い環境で、この数字はかなり立派といえます。ちなみにカタログ値は16.4km/L(WLTCモード)。燃料タンク容量は66Lなので、理論値では満タンで1082.4km走行できます。ディーゼルエンジンというと、ガラガラという音や振動が気になりますが、VWのそれはかなり静かです。アイドリングストップからの復帰時も、振動はかなり抑え込まれているように感じました。
総じて、落ち着いた大人のクルマという印象。スポーティーな走りや、600万円を超えるプライスタグからラグジュアリーさを求めると不満を覚えるのも事実ですが、普段使いをしながら、時折長距離を走るという一般的な使い方なら、このクルマよりも使い勝手が良いクルマはちょっと思いつかないほど。上級国民車、実にイイじゃないですか。

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