夜はキラキラ、昼はケーブルだらけ。イルミネーションの残念感は「光る植物」で解決?
ちょっと切ないイルミネーションの裏側
夜の公園を彩るイルミネーションは、冬の風物詩。集客効果は高く、電気代もLEDの普及によってずいぶん抑えられるようになった。それでも、地域おこしのイルミネーションイベントで、電気代が月に100万円以上かかるといった話を聞くと、少しモヤモヤする。それに、昼間のケーブルだらけの木の姿も、なんだか物悲しい。
電気を使わず光る「植物」という発想
こうした「光の演出」が抱える影の部分をバイオ技術で更新しようとしているのが、京大発スタートアップの株式会社LEPだ。同社が開発するのは、電気を使わず、植物そのものが発光する「自発光植物」。ホタルの発光現象に着想を得て、発光に関わる分子や反応系を植物内で機能させることで、電源に頼らず光を生み出す。
大阪・関西万博で披露された光る生け花と盆栽
もちろん、植物を光らせるのは簡単ではない。発光は生育の負担になりやすく、光量が弱すぎれば鑑賞に耐えない。色味や発光時間を調整しながら、植物としての健康も保つ必要がある。LEPは、遺伝子工学や独自の発光制御技術を組み合わせることで、こうしたトレードオフを乗り越えようとしている。その過程は、2025年大阪・関西万博で「光る生け花」や「光る盆栽」として展示されている。
街路樹はまだ先。でも、インテリアならほしいかも
同社は「電気を使わない生活の実現」をビジョンに掲げているが、遺伝子レベルでの改良が前提となる以上、街路樹を一気に光る樹木へ置き換えるような未来は、まだ先の話だろう。
一方で、ほんのりと発光するミニ盆栽や観葉植物であれば、間接照明の代替として現実味がある。電源や配線に縛られず、植物そのものが光るという体験は、オフィスビルの屋上庭園や展示空間などから、静かに広がっていきそうだ。















































