あなたが買うべきガジェットは俺たちに選ばせてくれ! 推しガジェット大賞 2025 第226回
Orbitalworks「Pathfinder」
俺の手にジャストフィット!3000通りのカスタマイズができるアルティメットマウスを試してみた
2025年12月28日 17時00分更新
3000通りのカスタマイズ性を持っているマウスのPathfinder。ここからは、実際に感じた魅力をさらに深掘りしていきます。
Pathfinderを購入する3つのメリット
ポイント(1)3000通り以上のカスタマイズが可能
Pathfinder最大の魅力は、やはり組み替えパターンの圧倒的な多さです。付属パーツは、左側面用パーツが4種類、右側面用パーツが7種類、後部ハンプ用パーツが4種類。さらにサイドボタンはS・M・Lの3サイズが用意されており、各部には厚みの異なる2種類のスペーサーまで付属しています。単なる着せ替えではなく、手のひらの当たり方、親指の置き場、指の角度まで細かく追い込める構成です。
実際に組み替えてみると、「あ、この形しっくりくる」という瞬間が確実に訪れます。それはまるでオーダーメイドの道具を使っているような感覚です。市販のマウスを“自分が合わせにいく”のではなく、マウス側を“自分に合わせていく”という逆転の発想。この体験こそが、Pathfinderを唯一無二の存在にしている大きな理由です。
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ポイント(2)工具を一切必要としない独自のラチェット機構
これだけパーツが多いと、「交換が面倒なのでは?」と思う人も多いはずです。しかしPathfinderは、そこすらも完全に想定済みです。独自のラチェット機構により、パーツは工具なしで着脱が可能。ドライバーも六角レンチも一切必要なく、スライドさせるだけで瞬時に交換できます。
実際の体感としては、本当に「一瞬」。ゲームの合間、作業の切り替えタイミング、ふと思い立った瞬間にサッと変えられる手軽さがあります。ネジ式だと、どうしても「あとでやろう」となりがちですが、この機構なら試行錯誤そのものが楽しくなります。気分や用途に合わせて気軽に形状を変えられるのは、単なる便利さを超えて、1つの体験価値になっています。
ポイント(3)1万回以上の交換サイクルに耐える耐久性も確保
可変式のデバイスと聞くと、「グラつかない?」「耐久性は大丈夫?」と不安になる人もいると思います。しかしPathfinderは、その部分も非常に優秀です。パーツは装着時にしっかりと固定され、プレイ中や作業中にズレを感じることはほとんどありません。それでいて、設計上は1万回以上の交換サイクルに耐える耐久性が確保されています。
今回紹介しているのは別売の「Mars Red Core Body」(20ドル)を追加したモデルで、本体を赤色にしたもの(通常モデルは白か黒)。カラーオプションは他に緑色の「Nova Teal Core Body」と青色の「Terra Blue Core Body」がある
この安心感があるからこそ、ゲーム用途とクリエイティブ用途で形状を使い分ける、という贅沢な使い方が可能になります。FPSではホールド感を重視した構成に、動画編集時には指の負担を減らす形状に、といった細かい最適化ができるのは大きな魅力です。「長く使う前提の道具」として、本気で作り込まれていることが伝わってきます。
購入時に確認したい2つのポイント
ポイント(1)こだわりがある人向け
Pathfinderは間違いなく“こだわり派向け”のマウスです。逆に言えば、マウスにそこまで強い理想を持っていない人にはオーバースペックになりやすいとも言えます。パーツを変えても細かい違いに気づきにくいタイプの人だと、結局は初期構成のまま使い続けてしまい、大量のパーツが引き出しの奥で眠ることになりかねません。
ポイント(2)スイッチ類はカスタマイズできないのが残念
外装の自由度がここまで高いだけに、どうしても惜しく感じてしまうのが内部構造のカスタマイズ性です。外装パーツは徹底的に交換可能なのに、クリック感を左右するスイッチ類はユーザー側でカスタマイズできません。この点は、こだわり派ユーザーにとっては少し物足りなさを感じる部分かもしれません。
たとえば、マイクロスイッチの交換やクリック圧の変更といった要素まで踏み込んでいれば、まさに“完全体”と呼べるマウスになっていたはずです。現時点でも十分に尖った製品ではありますが、カスタマイズ欲が強い人ほど、この点は気になるポイントになりやすいでしょう。

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