●モノクロ観察シートってどんなもの?
使ってみる前に、どんな原理で磁界を見えるようにしているのかが気になったので、ちょっと調べてみました。
まずは従来からあるモノクロ観察シート(価格500円〜1000円前後)。タカラトミーの知育玩具「せんせい」のように、砂鉄を挟みこんだシートかと思ってしまいますが、ちょっと違います。
棒磁石の中央を糸で結んで吊るし、下から磁石を近づけると棒磁石が立ちますよね。この動きを上から見ると、横になっていた磁石が縦になるので、磁石がジャマにならず、その下が見やすくなります。
ザックリ言えば、この磁石をたくさん並べたものが、モノクロ観察シートです。
具体的には、粉のように小さな磁石(磁性紛)とオイルを封入したカプセルを、透明と黒のフィルムで挟んだ構造になっています。縦方向に磁界がかかると中の磁石が縦向きになるため光が透過し、下の黒フィルムが見えます。
これに対し、横方向から磁界がかかると中の磁石が横に倒れるため、透けなくなります。すると光を反射し、今度はカプセルの色となる深緑色が見えます。
つまり、磁界の向きで色が変化するため、シート上に磁界が模様として浮かび上がることになるわけです。
ちなみに、カプセル内の磁石は非常に小さいため、外から磁界がかからない限りほぼ動きません。そのため、磁石を離しても色は変化せず、跡として残ってしまいます。この跡を消すには、縦か横のどちらかから磁界を全体にかけてやればOK。……といっても、そんな特殊な機材はなかなか用意できません。
一番簡単なのは、面積の広いマグネットシートをべたっと当て、横へ引き抜くこと。マグネットシートはS極とN極が交互に並んでいるため、この並び方向の磁界が弱く、横に動かしても影響が小さいです。つまり、カプセル内の磁石は縦向きのまま残りやすく、全体が黒っぽい単色となるわけです。
磁石を横方向から当てるのは難しいため、全体を深緑色にするのは結構大変です。といっても、これもマグネットシートでなんとかなります。少しコツはいりますが、左右に軽く振りつつ縦方向に引き抜いていくといいでしょう。左右1往復で5mmくらい引き抜く感じで動かすと、それなりに消えます。
強力なネオジム磁石を横向きに持ち、少しずつずらしながら左右に往復させる、という方法でも深緑色にできますので、色々試してみてください。
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