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ガーミン「Instinct Crossover AMOLED」

全然スマートじゃないスマートウォッチ登場!ガーミンの「Instinct Crossover AMOLED」がタフネス仕様で面白い

2025年10月30日 17時00分更新

文● イチ/三宅/ASCII 編集⚫︎ASCII

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カラーは3色。左からCharcoal Grey、Sunburst/Cocoa、Tactical Black

 一見、普通のスマートウォッチでアナログ表示しているようだが、実際にアナログ針があり、画面が見づらい斜めからでも時間が分かりやすい

 やはり驚くのはバッテリーの持ち。AMOLEDディスプレー搭載にもかかわらず、スマートウォッチモードで最大14日間、バッテリー節約モードでは約18日間も稼働します。充電の心配をほとんどせずに、アナログ時計のように毎日使える――この安心感は、スマートウォッチを超えて“相棒”と呼びたくなるレベルです。

  ただし、これだけの機能をすべて使いこなすのは至難の業。実際に触ってみると、「この機能、使う日は来るのだろうか?」と思わず笑ってしまうほど。けれど、その“使いきれない感”こそが、この時計の魅力でもあると思います。

Instinct Crossover AMOLEDを購入する3つのメリット

ポイント(1)やっぱり時計は針が一番見やすい――シリーズ初のハイブリッド表示

 デジタルウォッチが主流になって久しいですが、結局のところ「時計は針で見るのが一番早い」という感覚、ありませんか?

 Instinct Crossover AMOLEDは、シリーズ初の“アナログ針+AMOLEDディスプレー”というハイブリッド構成を採用。これが「想像以上に便利」です! 針で直感的に時刻を確認しながら、背後のディスプレーでは心拍数や天気、通知情報などを同時にチェックできるのです。

 しかも、この針がただの飾りではないのがポイント。アナログ針は、コンパス起動時にコンパスの針として動くなど、データ表示のインジケータとして活用される設計。アナログ時計の感覚を残しつつ、デジタルの便利さも両立している――まさに“良いとこ取り”。

 「今さらアナログ針?」と思うかもしれませんが、だからこそ新鮮。デジタル全盛の中で、あえて物理的な針が動くことで、時計としての存在感がグッと増しているのです。

アナログ針はどんな条件下でも時刻が分かりやすく、時計本来の使い方として便利。12時位置の「TACTICAL」の上に「TORCH」の文字が見えるが、このケース部にLEDフラッシュライトが内蔵されているので、簡易的な懐中電灯としても使える

YouTubeでガーミン「Instinct Crossover AMOLED」のレビュー動画を見る

ポイント(2)もはや「何ができないのか」が分からないほどの機能数

 Instinct Crossover AMOLEDを触っていると、正直「これ、もう小さなスマホでは?」と感じるほど機能が詰まっています。

 GPSはもちろん、ナビゲーション、天気表示、高度計、コンパス、歩数・睡眠・ストレス・血中酸素など。スポーツモードも山登り、ランニング、水泳、筋トレ、スキー、ダイビングなど、数えきれないほど登録されています。

 面白いのは、「自分が知らないうちに何かを記録してくれている」感覚。朝起きたら勝手に睡眠スコアが出ていたり、仕事中に「ストレスが高めです」と教えてくれたり。まるで“状態管理してくれるトレーナー”のような存在です。

 防水・防塵・耐衝撃性能も米軍MIL規格準拠で、環境を選ばず使える安心感も抜群。災害時やキャンプなど、もしものときにも助かるような安心感があります。正直、ここまで多機能だと「どこまで使えばいいの?」と迷うレベルですが、持っているだけで頼もしいのは確かです。

左から、コンパス、アクティビティリスト、ハイキングモード、Body Battery、ウォッチフェイス

ポイント(3)サファイアガラス×ステンレスベゼルの時計フェイスがタフネスを裏付ける

 Instinct Crossover AMOLEDを手に取った瞬間、まず驚くのが「見た目の質感の高さ」。サファイアガラスとステンレス製ベゼルが採用されており、これまでのInstinctシリーズよりも、明らかに高級時計寄りの仕上がりになっています。

 タフネスウォッチというと、ゴツい樹脂ボディでアウトドア専用というイメージが強いですが、このモデルは街中でも違和感のないデザイン。AMOLEDの鮮やかな発色と相まって、「日常でも使えるタフ時計」というポジションを確立しています。

 もちろん耐久性も抜群で、登山やダイビングなどの過酷な環境にも対応。ガーミン特有の信頼感と素材の堅牢さが組み合わさり、まさに“実用性の塊”という印象です。タフネスを謳うだけでなく、素材の選択や造形の精度でもしっかり裏付けされている。そこにガーミンの本気を感じます。

タフネス用やアウトドアウォッチだとグローブをした状態でも使いやすいように凹凸がある製品が多いが、ほどよいゴツさはありながらも日常でも使いやすいデザイン

購入時に注意するべき側面

ポイント(1)タッチ操作非対応、物理ボタンオンリーの潔さ

 AMOLEDディスプレーを搭載していながら、Instinct Crossover AMOLEDにはタッチ操作がありません。操作はすべて物理ボタンで行う仕様です。

 これは“タフネス”というコンセプトからすれば納得の設計で、雨や手袋使用時でも確実に操作できるというメリットがありますが、普段スマートウォッチのスワイプ操作に慣れている人には、少し戸惑うかもしれません。

  また、階層が深いメニュー構造のため、目的の設定や機能を呼び出すのに少し慣れが必要です。直感的というより「使いこなす楽しみ」が求められるモデル。ガーミンらしいストイックさとも言えます。

ポイント(2)多機能すぎて“宝の持ち腐れ”になる可能性も

 このモデルの最大の魅力は機能の多さですが、それがそのままデメリットにもなります。日常で使うのはせいぜい歩数・心拍・通知くらいで、登山用GPSやダイビング機能などは一度も使わずに終わる人もいるかもしれません。

 ガーミンのアプリ「Garmin Connect」を使えば詳細なログ管理ができますが、すべてを活用しようとするとかなりの時間と知識が必要になります。つまり、誰もが「全部入り=全部使える」ではない、ということです。

 とはいえ、何でもできるという安心感が欲しい人には最強の一本。実際、機能を使いこなさなくても満足感があるのがこの時計の不思議なところです。

シリコン製ストラップで金属アレルギーのある方にも使いやすい。汗や水対策にも効果的なベルトパターンなので腕も不快になりにくい

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