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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第569回

ルノーの最新SUV「キャプチャー」の2つのハイブリッドシステムは街中かワインディングかで選ぶべし!

2025年10月05日 22時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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走行性能とハイブリッドシステムの評価

ルノー

ルノー/エスプリ アルピーヌ マイルドハイブリッド(409万円)

 ルノーは、走りの楽しさをドライバーに訴求する。それはキャプチャーでも同じだ。だがロールが減りながらも、しなやかさはそのままという印象で、楽しさが一層増したよう。荷物が多く積載できる使い勝手のよいクルマ「Super Utility Vehicle」ではなく、走りが楽しめる「Sport Utility Vehicle」を求めるなら、キャプチャーは良い選択肢だ。

ルノー

 大型画面のApple CarPlayも快適そのもの。感心したのは、メーターパネル内に交差点指示がキチンと表示されることだ。メーカー純正ナビに慣れていると当然の機能ではあるが、Apple CarPlayで表示するのは案外少ない。

ルノー

 マイルドハイブリッドには、パドルスイッチが設けられスポーツ濃度を高めている。そして、エスプリ アルピーヌはステアリングステッチがトリコロールに彩られていた。こういう演出がフランスらしい。

ルノー
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 ステアリング右手側、「OK」ボタンの下に、見慣れないマークのスイッチがある。これは走行モード切替で、ECO、コンフォート、スポーツ、そして個別設定とサイクリックで切り替わる。従来はセンターコンソール側にスイッチがあったので、個人的には使いやすくなったように感じた。

【結論】ストップ&ゴーが多い場所ではE-TECH
郊外の幹線道路やワインディングならマイルドハイブリッド

 さて、E-TECHとマイルドハイブリッド、選ぶならどちらかがベストか。乗り比べたが正直言って難しい。E-TECHの方が静粛であり、また出足の良さもある。なにより燃費がよいという。だが上り坂の加速では頭打ちの感はあるし、高負荷時にアクセルを話してもエンジンが動いている時があるなど生理的に違和感を覚える時があった。

 マイルドハイブリッドはというと、一拍おいてから加速する印象。だが頭打ちの感は少なく、右足とエンジンが一体化する生理的心地よさがある。また、マイルドハイブリッドの方が車重、とくにエンジン部が軽いためか、ハンドリングがより軽快でクイック。

 実用性のE-TECH、走りのマイルドハイブリッドというのは簡単だけれど、いざ選べと言われたら相当難しいのが正直なところだ。

 都内のようなストップ&ゴーが多い場所では、E-TECHの方が快適だし燃費もよい。高速巡行もE-TECHの方が良い数字が出るだろう。マイルドハイブリッドが活きるのは郊外の幹線道路やワインディングだろうか。都心住まいの筆者はE-TECHを選ぶのが賢明だろうが、マイルドハイブリッドに後ろ髪を引かれる思いもある。担当者によると、ディーラーには両方の試乗車を用意していきたいと語っていたので、気になる人は試乗してほしい。

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