このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第200回

市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 9月6日~9月12日

行政のAI導入は「ソブリンAI」が鍵/“疲労による企業の経済損失”従業員あたり年23万円/Z世代がもたらす「視覚伝達文化」、ほか

2025年09月16日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(2025年9月6日~9月12日)は、最新の「行政サービスのハイプサイクル」から見る行政でのAI導入、高まるサイバー攻撃リスクの中でのCISOの意識調査、「疲労」による経済損失額の試算結果、職場でもテキストよりもビジュアル表現/コミュニケーションを好むZ世代の意識調査、についてのデータを紹介します。

[公共][ソブリン][AI] 政府機関におけるAI導入の牽引役は「ソブリンAI」「AIエージェント」(ガートナージャパン、9月9日)
・世界の政府機関で「AIエージェントによる市民対応の自動化」が2029年までに加速
・自国の技術主権を確保する「ソブリンAI」のため、各国が自主的AI開発/運用を推進
・「プロンプトエンジニアリング」は今後2~5年で本格採用、「マシン・カスタマー」は5~10年後に政府サービス提供を変革

 「行政サービスのハイプ・サイクル」2025年版より。現在“過度な期待のピーク期”にある「ソブリンAI」と「AIエージェント」は、今後2~5年で政府機関におけるAI導入の牽引役になると予測。「ソブリンAI」については、世界の政府機関の65%が2028年までに、独立性確保のための技術主権要件を導入する見込み。「AIエージェント」については、世界の政府機関の60%が2029年までに活用を開始し、市民対応プロセスの半分以上(現在は10%未満)を自動化するという。

 ⇒ ソフトウェアやロボットなど人間以外がモノやサービスを購入する「マシン・カスタマー」は、本格採用までに5~10年かかるとのこと。

行政サービスのハイプ・サイクル:2025年(出典:ガートナージャパン)

[セキュリティ][AI] 8割近くのCISOが「1年以内に重大攻撃リスク」と予想(プルーフポイント、9月9日)
・16カ国のCISO調査、8割近くが「今後1年で重大攻撃リスク」と予想
・6割超が過去1年間に重大情報漏洩を経験、「退職者」が最大の脅威に
・生成AIについては「安全な利用」が最優先課題、米では8割が「顧客情報流出」を懸念

 日本を含む世界16カ国、約1600人のCISOを対象に実施した調査「2025 Voice of the CISO」より。CISOの76%が「今後1年で重大攻撃リスク」があると感じている一方で、58%が「対応準備不足」を認める。66%が「過去1年で重大情報漏洩を経験」したが、その92%(日本は89%)には「退職者が関与」していた。生成AIについては、64%が「利用の実現が戦略的優先事項」だとする一方で、米国では80%がパブリック生成AIプラットフォームを通じた顧客データの流出を懸念している。

 ⇒ サイバー攻撃リスクが高まる中、CISOへのプレッシャーも深刻なものに。CISOの66%(日本では62%)が「過剰な期待にさらされている」と回答し、「“燃え尽き症候群”を経験、または目撃」した人も63%(日本は50%)に上ります。

過去1年間で組織が機密情報の重大な漏洩に対処したCISOの割合(各国別)。日本(右から2番目)は比較的低い(出典:プルーフポイント)

生成AIが組織にセキュリティリスクをもたらすと考えるCISOの割合(各国別)(出典:プルーフポイント)

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事

アクセスランキング

  1. 1位

    TECH

    訓練だとわかっていても「緊張で脇汗をかいた」 LINEヤフー、初のランサムウェア訓練からの学び

  2. 2位

    ITトピック

    若手が言わない“本音の退職理由”上位は/「データ停止は景気後退よりも企業の脅威」6割/クライアントに告げずAI活用するフリーランス、ほか

  3. 3位

    ビジネス・開発

    最悪のシナリオは「フィジカルAI」による基幹産業の衰退 日本の勝ち筋は、“同期技術”と“ドメイン知識”

  4. 4位

    Team Leaders

    ファイル名が命名規則に合っているかの自動チェック、Power Automateのフローで実現しよう

  5. 5位

    TECH

    “GPUなし”ノートPCで動くLLMで、ローカルAIエージェントを自作する

  6. 6位

    TECH

    糖尿病超早期を採血なしで検出、予防へ! 代謝や臓器のつながりに着目した予防法開発

  7. 7位

    ビジネス

    廃校がAIの心臓部に!? 地方の遊休施設を「AIデータセンター」に生まれ変わらせるハイレゾの挑戦がアツいぞ

  8. 8位

    データセンター

    液冷技術の最先端が集うイノベーションラボ「DRIL」、印西のデータセンターに現わる

  9. 9位

    TECH

    業界横断で“サイバー攻撃から供給網を死守” NTT・アサヒ・トライアルらが「流通ISAC」始動

  10. 10位

    Team Leaders

    バックオフィス業務もAIに“丸投げ” マネーフォワードが「Cowork」機能を2026年7月に投入へ

集計期間:
2026年04月08日~2026年04月14日
  • 角川アスキー総合研究所