●“ミニゲームの集合”ではない大ボリューム
最初に本作のシステムを聞いた時は「ほうほう、ミニゲームの集合かな」と思った。しかし、実際にプレイするとその印象は覆され「すげぇ作り込んでる…」に変わった。それぞれ攻略に平均5~6時間くらいはかかっただろうか。ここでは、各ルートのインプレッションをざっくり解説していこう。
■「推理アドベンチャー」編
まず「推理アドベンチャー」の法務省 犬神軋ルート。これがある意味、小高氏の代表作「ダンガンロンパ」っぽいジャンルと言えるだろう。ある殺人事件が起こるので、捜査パートで現場を調べて証拠を入手。のちに学級裁判みたいなキャラ同士の掛け合いパートへ移り、議論に対抗する証拠をぶつけて論破していく。いちファンとして懐かしさすら覚える流れだ。
■「極限脱出アドベンチャー」編
2つ目は「極限脱出アドベンチャー」の保健省 丑寅幽玄ルート。お話としては密室に閉じ込められたなかで行われる「デスゲーム」物となる。一人称視点で3Dダンジョンを進んでいく形式だが、エンカウントバトルはなく要所要所で解くことになる「パズル」がメインの遊びだ。
■「マルチ視点ザッピングノベル」編
3つ目は「マルチ視点ザッピングノベル」の科学省 伊音テコルート。複数のキャラの視点を切り替えながらお話を読み進め、プレイヤーの選択によって展開が分岐するのが特徴だ。場合によっては1つ前の選択に戻って「やり直し」する必要も。
■「恋愛アドベンチャー(?)」編
4つ目は「恋愛アドベンチャー(?)」の文部省 黒四館仄ルート。タイプの異なる3人の女の子と交流し、正しい選択肢を選んで好感度を上げ、恋人になることを目指す。二股?三股?あぁ大丈夫、バレなきゃいいのです(フラグ)。
■「ステルスアクションホラー」編
5つ目は「ステルスアクションホラー」の警備省 伏蝶まんじルート。薄暗く不気味なマップを、俯瞰視点で探索するシステムを採用している。追いつかれたら「死」の怪物に見つからないよう、時には慎重に時には大胆に行動する必要がある。
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