EVで長距離走行に挑戦!
果たして充電は何回必要か?
帰り道は冒頭で述べたとおり、コンパクトEVのインスターをお借りして帰ることに。ヒョンデの電気自動車とはいかなるものか? 「Hyundai Customer Experience Center 大阪」から「Hyundai Customer Experience Center 横浜」までの約500kmを自走してみることにしました。
充電量89%で出発。静かでパワフル。ちょっとフワッとした乗り心地に感心しながら、大阪の街を走ります。ナビも日本語のローカライズができており、まったくもって不安ナシ。途中、道を間違えながらも、阪神高速に乗り、京都を抜けて滋賀県へ。
朝から働きづめだったため、この日は滋賀県草津駅前にあるホテルで1泊。ホテルの駐車場には充電器があったのですが、今回は高速道路で何回充電したら帰れるか、というのを試してみたく、あえてしませんでした。
16時までに「Hyundai Customer Experience Center 横浜」に到着せよ、と言う話だったので、朝8時にホテルを出たのですが、通勤時間帯と重なり大渋滞に巻き込まれました。そこでアクセルペダルの加減だけで速度がコントロールできる、ワンペダル動作モード(i-PEDAL)へと変更。これが渋滞にはとても有効。完全停止もするので、ブレーキペダルいらずです。
高速道路に乗ったら、ハンドル支援付きのアダプティブクルーズコントロール機能を使って、ひたすら東へ。鈴鹿という文字が見えてきたら、個人的には勝手知ったる道なのですが名古屋あたりで工事渋滞。渋滞時でもアダプティブクルーズコントロールはしっかりと機能。
完全停止状態でも、一定時間内なら自動的に発進してくれるので、ドライバーはハンドルを握ったまま、特にやることはなく。電気自動車で振動が少ないことも相まって、コンパクトカーなのにあまり疲れません。
そうこうして電池残量が20%を切り、そろそろ充電しないと。ということで、浜松サービスエリア(上り線)で急速充電することにしました。浜松SAには90kWhの急速充電器のほか、150kWhも用意されています。インスターは120kWhに対応しているようなので、150kWhで入れたかったのですが、なぜか充電器側がe-Mobility Powerカードに反応せず断念。
90kWhで充電してみましたところ、なぜか60kWhくらいでしか充電できず。30分後、64%(257km)まで復帰。再び新東名を走らせます。120km/h区間も左車線で100km/h巡行で電費を稼ぎます。
運転中何度か車線変更しましたが、その度にレバー先端の感触にニッコリ。筆者は右手中指でウインカー操作をするのですが、その時にあまり力を入れずに、それでありながらカチッと入るフィール。しかも、先端が丸みを帯びているのでスンナリと指が抜ける。これはよく考えられているなぁと思いました。
足柄サービスエリアのあたりで。ゴールまで76.6km、充電残量23%(77km)。海老名サービスエリアでの充電も考えましたが、渋滞中に電欠したら大変なので、足柄サービスエリア(下り線)で2回目の充電。これで横浜まで安心して帰れます。
15時過ぎに「Hyundai Customer Experience Center 横浜」に到着。大阪から走行だけで8時間半、休憩を入れると9時間30分。残量56%で到着できました。電費は約8km/kWhと良い数字でした。さすがに疲れましたが、それでもほかのクルマで鈴鹿から帰った時に比べれば、疲労度は少なかったですね。
日本に再上陸して3年。EVのみであること、ダイレクト販売ということもあり、なかなか街中で見かけることのないヒョンデですが、実際に乗ってみると「いいじゃないか」と素直に思いましたし、何より「電気自動車でもこんなに長距離移動ができるんだ」とも。「アリかも、ヒョンデ」と素直に思ったことを告白します。

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