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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第923回

OPPOの薄型折りたたみスマホ「OPPO Find N5」が意外にも猫撮影に便利だった

2025年06月12日 12時00分更新

文● 荻窪 圭/猫写真家 編集●ASCII

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猫

実は目が合うとまずこれをしてくれるので(でも1回だけなの)、狙って撮った「シャーッ」の瞬間。保護猫シェルターqueueにて。2025年6月 OPPO Find N5

 猫撮影に大事なポイントっていっぱいあるんだけど、一番意識しやすいのがカメラの高さ。この連載の「這いつくばって猫に近づけ」ってのは、猫に向かって匍匐前進しろって意味じゃなくて、猫と同じ目の高さをまずは意識しようって意味なわけで、床や地面にべったり張り付いてる猫を正面から撮ろうと思ったら、こっちもべったり……していては明らかに不審者なので、そこは工夫するわけである。

 スマホだと折りたたみ式がいい。90度くらい開いて、下側のモニターにプレビューを表示すると、人間はしゃがんだままで猫を正面から撮れる。

 ただ、まだまだ対応機種が少ない。今回使った横折りスマホ(FOLD)だと、現在日本で発売されているのはGALAXY Z Foldシリーズ、Pixel Foldシリーズくらい。でも、ワールドワイドでみるともっと多くの機種が発売・発表されていて、存在感を増しつつあるのである。ちなみに縦折りでもGalaxy Z Flip、モトローラのmoto Razrシリーズ、ZTEのnubia Flipとちょっとだけ多い。

 そんな日本未発売のFOLDモデルのひとつ、「OPPO Find N5」を使う機会があったので(技適取得済)、さっそく猫を撮ってきたのである。って、写真を見ても折りたたみとは思わないかも。これは閉じた状態。非常に薄いので、閉じた状態でも裏側のモニターを使って普通に写真を撮れるのだ。

猫

折りたたんだ状態だと、普通のトリプルカメラスマホなOPPO Find N5。日本未発売の製品で申し訳ないけど、猫を撮ってみたら実に具合がよかったので今回は特別編

 そしていい感じに開いてやると、内側のモニターが起動し、ちょっと高いところから撮ったり、低いところから撮ったりと自在なのである。

 それでは、ちょっと上から。

猫

開いて撮るときの基本姿勢。いい高さにキャットタワーがあったのでそこに置いてみた。三脚を使わなくても置ける場所があれば撮れるのは、折りたたみの良さのひとつ

猫

キャットタワーの猫ベッドで気持ちよくお昼寝してるの図。2025年5月 OPPO Find N5

 ちょっと下から至近距離で。

猫

プレビュー画面の位置を下に移動させれば、ローアングル撮影がめっちゃ快適になるのだった。個人的にこれが一番便利

猫

至近距離で狙ってみた。何枚か撮ったらいい感じに舌が出てる瞬間があったので即採用。2025年5月 OPPO Find N5

 閉じた状態だと普通のスマホカメラとして使える。レスポンスもけっこういいので決定的な「シャー」の瞬間も(冒頭写真)。

 OPPOのカメラはアクションモードをオンにするとシャッタースピードが速くなって、室内でも遊んでる瞬間や下を出した瞬間もブレずに撮れる。

猫

遊んで欲しそうにしていたので、猫じゃらしをひらひらさせたら手を出してくれた。左手で遊びながら右手で撮影である。2025年5月 OPPO Find N5

 これはありがたいよね。前回のXiaomi 15 Ultraもそうだったけど、この機能があるだけで室内での猫撮りがすごく便利になるから。これが本職カメラ(って言い方はあまりしないけど)ならシャッタースピード優先にして自分でセットしてって簡単にできるけど、スマホだとそういう設定に手間がかかるし、こういうときはこういうシャッタースピードで、っていう知識やノウハウがない人でも気軽に使えるべきものだから。

 というわけで、舌を出した瞬間をぴたっとブレなく撮ってみた。

猫

左手で撫でながら右手で撮ろうとしたらペロッと舌を出してくれた。この気持ちよさそうな顔がよいですな。2025年6月 OPPO Find N5

 そして、イマドキのハイエンドモデルなので、望遠カメラでぐぐっと寄ったテレマクロ写真も撮れるのだ。

猫

マクロモードにすると3xの望遠カメラでぐっと寄れるのだった。このテレマクロが流行るといいなと思っております。2025年6月 OPPO Find N5

 使ってて気になったのは、閉じたり開いたりしてるときに手が滑って落としそうになっちゃうこと。これ、折りたたみ式スマホ全般にいえるのだけど、特に閉じる時。結構勢いよくパタンと閉じるので気をつけたい。

 最後は望遠もそれなりに強いってことで、地面すれすれから撮った街の猫を。この地面すれすれアングルは、画面を見下ろした状態で撮れる折りたたみ式じゃないと難しいからね。あるいはガチで這いつくばるか……さすがに民家の前で這いつくばるのはちょっと不審者すぎるから避けたいし。

猫

街で出会った猫。地面すれすれから猫目線で撮れるのはいい……さすがに地面に直接置きたくはないので下に手を添えてます。2025年5月 OPPO Find N5

 というわけで、アクションモードを持っててテレマクロ撮影ができてうまく折りたためば地面すれすれからの撮影も簡単。でも日本未発売の端末を取り上げちゃってすまん、というOPPO Find N5なのだった。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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