2つの本体で同時起動はできないように

任天堂「Nintendo Switch」ダウンロードソフトの“貸し出し”可能に

2025年04月30日 14時45分更新

文● Zenon/ASCII

筆者のバーチャルゲームカード画面。ダウンロードソフトはこれまで85本買っていた模様

 任天堂は4月30日、Nintendo Switchの本体更新でシステムバージョン20.0.0を配信開始。これを適用すると、「バーチャルゲームカード」が実装され、従来の「いつもあそぶ本体」の仕組みが廃止となる。

 バーチャルゲームカードとは、ダウンロードソフトや追加コンテンツをパッケージソフトの「物理カード」と同じように管理する機能。

 遊ぶには1つの本体に「セット」する必要があり、本体2台持ちの場合はペアリングをすることで、セットする本体を切り替えて遊べる。いわば「ソフトのプレイ権」を物理カードと同じような仕組みにすることで、複数の本体で同時に使用できなくしたということだ。

 また、「ファミリー」として登録した相手には、ソフトの貸し出しが可能となる。期間は最大14日間で、期間が過ぎると自動的に返却される仕組み。セーブデータはそれぞれのSwitchで管理する形のため、貸す方も借りる方も気兼ねなくやり取りできる。

 従来のように「バーチャルゲームカード」を使用せず遊ぶ際は、「ユーザー設定」から「オンラインライセンスの設定」をONにすればできる(デフォルトはOFF)。ただ、インターネット接続が常時必須になったり、ソフトを購入したアカウント以外のユーザーはソフトを遊べなかったりと不便な点が目立つ。

 どちらにせよ複数の本体で同時起動はできないので、基本は設定をいじらずバーチャルゲームカードの仕様で慣れた方が良さそうだ。

 さらに、2025年6月5日に発売する「Nintendo Switch 2」向けに、「おすそわけ通信」や「まるごと転送」機能も実装。着々と発売に向けて準備を進めていることがわかる。詳しくは公式のサポートページを参照してほしい。

・サポートページ(公式)
https://support.nintendo.com/jp/switch/system_update/index.html

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