高速生成は“計算量”の節約にも
ドラフトモードは高速で画像を作ってくれるため、お試しでちょっとしたプロンプトの違いを試していくことが得意です。アニメ風にしてみたり、漫画風にしてみたり、廃墟風の風景写真にしてみたりということをしています。その中で本当に気に入ったものが見つかったら、その画像を集中的に作り込んでいくというやり方が可能になりました。
ドラフトモードで、特にありがたいのは計算量が少ないことです。Midjourneyは一番メインで使われていると思われる月30ドルの「スタンダードプラン」では、通常速度で月15時間使うことができるのですが、生成速度が速まることで、生成できる枚数が増加することになるため、ユーザーへの恩恵が大きいのです。
生成できる画像の幅も広く、実写風から、イラスト風、漫画風まで数限りなく存在しており、基本的な描画力としては行くところまで行ったという印象です。
画像の雰囲気を似せる「イメージプロンプト」「スタイルリファレンス」などの機能は入っているものの、まだ、指定した画像に生み出される人物を似せる「キャラクターリファレンス」の機能はまだ開発中で公開時期は未定のようですが、冒頭の明日来子さんの画像のように、一定は似せることはできます。
自分好みの世界観や画風も簡単に
もう1つのアップデートは、Midjourney v7用の「パーソナライズ(Personalize)」です。これには「プロファイル(Profile)」と、昨年12月から実装されていた「ムードボード(Moodboard)」という2種類の機能があります。プロファイルは、2択によって画像の選択を200回繰り返すと、好みの画像の傾向が学習され、いつも持続できる自分の好みのテイストを作ってくれるというものです。
一方、2024年12月に導入された「ムードボード」は、画像を登録するだけで、その画像の画風を再現してくれるものです。試しに、過去のMidjouneryで作ったパステルカラー系の画像を18枚登録し、ムードボードとしました。そのムードボードを利用すると、パステルカラー系の画風の影響を受けた画像が生成できるようになります。登録する画像は、Midjouneryで生成した画像に限らず、どの画像でも可能です。
プロファイルもムードボードも組み合わせて作ることができます。任意で振られる数値を、SNSで積極的に公開して交換をしているユーザーもいるため、他のユーザーが作成した番号をプロンプトに組み入れて使うことができます。そのため、非常に様々な絵柄の探求が実現できるようになりました。

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