海外エアラインで続々ルール変更
【注意喚起】モバイルバッテリー、飛行機内で“使えない時代”に突入か!?
2025年04月16日 07時30分更新
飛行機に搭乗する際はいくつかのルールがあります。特に厳しいのが、バッテリー関係の取り扱い。モバイルバッテリーなどリチウムイオン系は受託手荷物には入れられず、機内へ持ち込むというお約束はかなり浸透していると思います。このモバイルバッテリーの取り扱いが、この春から各航空会社でさらに変化しているのをみなさんご存じでしょうか?
●韓国でまさかの発火事故! 頭上の棚に入れただけなのに…
きっかけとなったのは、今年1月におきたエアプサンでの火災事故で、この事故の原因はモバイルバッテリーによるものと言われています。どうやら座席頭上の荷物棚(オーバーヘッドビン)に収納していたモバイルバッテリーから発火して、事故になったようです。
これを受けて、韓国 国土交通部は自国のエアラインに向けて制限を発表。韓国発の韓国籍航空会社の航空機内ではモバイルバッテリーを頭上の荷物棚に入れることが禁止され、絶縁のためジップロックや専用ケースに入れるか、端子をテープで塞ぐといった対応が必要となりました。当然ながら絶縁状態のため、モバイルバッテリーとして機内で使用できません。
●東南アジア各社も次々追随! “機内充電禁止”が常識に?
さらに韓国での事故や制限をうけて他国の航空会社、特に東南アジアの航空会社も、機内でのモバイルバッテリー持ち込みや使用について制限が発表されています。例えば、マレーシアの格安航空会社エアアジアは、韓国系のエアラインと同様に頭上の荷物棚に収納することが禁止され、シートポケットや座席の下に保管することとしています。使用に関しても、機内でのモバイルバッテリーの充電だけでなく、モバイルバッテリーからスマートフォンなどのデバイスへの充電も禁止されました。
この「機内でモバイルバッテリーの使用不可」という流れは、ほかの航空会社にも広まっていて、現在ではタイ国際航空やシンガポール国際航空、シンガポールの格安航空会社スクートなどでも、同じく機内でモバイルバッテリーへの充電や、モバイルバッテリーからの充電が禁止となっています。

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