LCCより安いけど代償がデカすぎた…
座席争奪戦&iPhone充電残り10%の極限サバイバル! FlixBusで味わった地獄の13時間
2025年03月12日 07時30分更新
世界最大級のモバイル技術の展示会「MWC25」を取材するために、ITライターとして今年もスペイン・バルセロナへと渡航しました。バルセロナへは日本からの直行便がないため、ルート選びが悩みのタネ。今年はヨーロッパ入りをANAの羽田発〜ミラノ着便に決め、ミラノ(イタリア)からバルセロナ(スペイン)へと移動することにしました。
飛行機かバスか? 安さに惹かれてFlixBusを選択
ミラノとバルセロナ間を飛行機で行く場合、LCCも含めて数多くのフライトがあるのですが、展示会取材となると荷物も多く、LCCでも安くて1万円台。宿泊費も考えると、もう少し安く移動できる方法はないかと考え、格安バスの「FlixBus」を利用することにしました。
FlixBusなら、早めの予約ということもあり20kgまでの預け荷物も含んで51.98ユーロ(約8310円)くらい。またミラノ出発が19時35分、そこからバスに乗ってバルセロナに到着すると翌朝8時50分なので、1泊ぶんの宿代も浮くわけです。FlixBusはもう何度も利用しているし、われながら賢いルート選択をしたと思っていました。バスに乗り込むまでは……。
ミラノのバスターミナルでの誤算
ANAの羽田発〜ミラノ着の便は、朝8時30分、ミラノ・マルペンサ空港に15時間かけて到着しました。バスの出発まではかなり時間があるので、同じ便に乗っていた同業者とミラノ駅周辺で食事をしたり、観光をして時間を潰すことにします。
それでも時間が結構余ってしまったこともあり、FlixBusが出発するランプニャノ・バス・ステーションには出発の2時間半前に到着。ここでまず、ひとつめのミスを犯しました。バスターミナルには休憩できるカフェはあるものの、電源をとれる場所がありません。朝からあちこち観光していたことに加え、バスの出発までは2時間以上あり、モバイルバッテリーも含めてかなり消費してしまっていたのです。
充電トラブル発生! バスのUSB充電が使えない
バスに乗り込む頃には、どのデバイスもバッテリー残量は少なくなっていました。これから13時間以上もバスに乗り続けるには、かなり心許ない状態。そこですぐバス内の充電用USB端子を探しましたが、自分の座席には見当たりません。前の席には壁側にUSB端子があるのに……。
これから13時間もバスに乗るというのに、このままだと早々にスマートフォンなどのバッテリーがなくなりそう。仕方ないなので、前席の人にお願いしてUSB端子にケーブルをつないでもらい、充電させてもらうことにしました。
ところが、そのUSB端子は壊れているのか通電せず、いっこうに充電ランプが着きません。これはヤバイ……と早々に諦め、極力スマートフォンなどを使わずに、車内では寝て過ごすことにしようと心に決めます。

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