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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第501回

初めてのMTでも安心! 小さなぜいたく「N-ONE RS」のMT車をオススメする3つの理由

2025年02月01日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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【N-ONE RSのMTを買うべき理由 3】
高速道路の渋滞も(ある程度)ラクラク

N-ONE RSのハンドル。右手にアダプティブクルーズコントロールボタンがある

 電動パーキングブレーキの搭載は、全車速追従機能付きクルーズコントロール(以下、ACC)が密接に関わっています。ACCは高速道路で車両が搭載するカメラやセンサーが先行車を認識し、運転者が設定した車速を上限に、先行車に対して追従走行をするもの。先行車が停止すれば、自車も停止しなければなりません。そのとき、車両は自動的にパーキングブレーキをかけなければならず、その制御を電気で行なう都合上、電動パーキングブレーキが採用されています。

 しかし、MTのACCってどうやって使うの? という疑問が出てきます。自動的にギアが変わらないMT車で、どうやって車速を落とすのでしょうか?

N-ONE RSでアダプティブクルーズコントロールを使っている様子

 そこで実験してみました。巡行状態でスイッチオン。アクセルを離しても、車両はときおりエンジンを回したりして、設定速度の上限を維持します。前走車が自車より遅いと、エンジンの回転数を落としたりブレーキをかけたりしながら車速を落とします。ここまではAT車と同じ。

車速が落ちてきている状態

車速が落ちてきたら、自分でシフトダウンする

 違うのは、自分でシフトダウンをすることと、25km/h程度でクルーズコントロールが解除されること。AT車のように、渋滞時における先行車の追従はしてくれません。渋滞こそ自動で、と思ったりもしますが、それでも高速道路での移動がラクですし、高速道路の渋滞で完全停止する時って、案外なかったりしますから、渋滞時は2速ホールドで何とかなったりします。

【まとめ】クルマの楽しさを再認識できるN-ONE RS

 写真は田舎道ですが、N-ONE RSのMTで都心部を走ってみました。最初はオートブレーキホールドをオンにした状態でスタートです。1速、2速、3速とシフトアップしたら、信号につかまって停止。ギアを1速に戻して……を、ただひたすら繰り返します。

 テキストを読むと面倒くさそうに思えますが、これが真逆。ぜんぜん飽きないどころか、楽しくて仕方ないのです。AT車ならアクセルかブレーキを踏むだけですが、クラッチを踏む、ギアを変える、といった動作が増えるだけで、こんなに楽しい道になるのかと再発見しました。

 退屈な割に疲れる高速道路の移動も、運転支援でラクラク。渋滞にひっかかるとウンザリするのは、どのクルマも同じです。完全停止の多いGW期間の東名高速の大渋滞とかでは「ATの方が」と思うでしょうけれど、15分程度の渋滞なら我慢できそうです。

 ここまでなら、同じHondaの「CIVIC TYPE R」でも実現しそうですが、N-ONE RSの方が楽しいと言い切るのは、馬力やトルクが少ないがゆえ、しっかりとアクセルを踏まなければならないから。高性能車だとそのパワーゆえにアクセルが踏めない、つまり「足が作業しない」のです。

 しかも、N-ONE RSなら200万円台前半で手に入るばかりか、ガソリンもレギュラー(CIVIC TYPE Rはハイオク)。さらに自動車税は安いなど、維持費が抑えめです。これほどいい話はありません。

通常の内張り

足で体を支えようとすると、内張が少しへこむ

 体を支えようとドアの内張を膝にあてると、ベコッと少し凹んだりするなど、価格なりの部分があるのも事実ですが、移動手段としてはまったく不満はありません。

 また、実用的なのも魅力です。荷室も広いですし、なにより後席の足元がCIVIC TYPE Rより広めですから、ちょっとしたお出かけなら、N-ONE RSの方が快適かも。少なくとも日常使いにおいては、乗り心地などの面も含めても、使い勝手はよいと感じました。

 最後のガソリン車としてMTを選ぶ、というのは本当にアリな話。しかも、イマドキのMTなので、楽しい操作は残しつつ、面倒は最小限。MT免許を持っている人は、ぜひともN-ONE RSのMTモデルを選択肢に入れてみてください。

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