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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第160回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 11月16日~11月22日

2025年注目のIT戦略テーマは「攻めの自動化」「NG-DevOps」など、「au」がモバイル体験総合トップ、ほか

2024年11月25日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(2024年11月16日~11月22日)は、2025年の企業IT戦略テーマ、国内モバイルキャリア4社のユーザー体感ランキング、国内XDRマネージドサービス市場の成長分析、全国地域別の「元気指数」「幸せ指数」ランキングについてのデータを紹介します。

[トレンド]2025年のIT戦略テーマは? ITRが11の注目トレンド発表(アイ・ティ・アール、11月19日)
・AIを活用した新世代のDevOps「NG-DevOps」で内製化を加速
・AI/機械学習を使った自動化は「守り」から「攻め」へ
・AI活用の基盤はシステムとデータフローの変化に対応する「Data Flow Hub」

 2025年に企業が注目すべき11のIT戦略テーマを、「経営戦略アップデート」「AI駆動型システム革新」「インフラ&セキュリティ高度化」の3つの観点から示した。筆者が注目したのは、上に挙げた3テーマ(いずれも「AI駆動型システム革新のトレンド」より)。Data Flow Hubは、AIのデータソースとなるシステムとデータのフローが常に変化することを前提に、その変化を吸収する基盤として提唱されている。Data Flow Hub利用のためには「データカタログ(メタデータ)」の整備も不可欠だ。

2025年に企業が注目すべき11のIT戦略テーマ(出典:ITR)

[モバイル]国内モバイルキャリアのユーザー体験、auが総合力でトップ(Opensignal、11月20日)
・信頼性、一貫した品質など18項目中13項目でauがトップ
・5Gスピードでは楽天モバイルが圧倒
・カバレージはNTTドコモがトップに

 日本の主要モバイルキャリア4社(au、NTTドコモ、楽天モバイル、ソフトバンク)のネットワーク品質を、英Opensignalが「ユーザーの体感」を基準に分析、評価するレポートの最新版。調査対象期間は2024年7月~9月。「ビデオ視聴」「ダウンロードスピード(4Gを含む)」「一貫した品質」など18項目中13項目でauがトップ(トップタイ含む)で、総合的に高評価を獲得した。なお「5Gダウンロードスピード」「5Gアップロードスピード」では楽天モバイルがトップとなり、後発ながら存在感を増しているようだ。

モバイルキャリア4社のユーザーの体感品質を、4分野/18項目で分析、評価している(出典:Opensignal)

「ビデオ視聴」項目の4キャリア評価(出典:Opensignal)

[セキュリティ][XDR]マネージドXDRサービスが急成長、2023年度は前年比2.2倍、24年度は1.5倍の予想(アイ・ティ・アール、11月21日)
・2023年度のマネージドXDRサービス市場は38億9000万円、前年度比2.2倍
・2024年度は前年度比1.5倍以上の見込み
・2023年~28年までCAGR22.7%で成長、2028年には108億円を見込む

 エンドポイント、サーバー、ネットワークなど、複数のレイヤーで脅威を検出するXDR(eXtended Detection and Response)をマネージドサービスとして提供する「マネージドXDR」国内市場の推移予測。2023年度、2024年度と順調に成長している背景には、XDRへの需要が高まる一方で、運用負荷の高さをカバーするために、ベンダー自身やサービスプロバイダー(MSSP)が導入運用支援、ログ分析といった付随サービスを提供する動きがある。XDRはゼロトラストセキュリティに必須の機能であり、「ゼロトラスト」認知向上がXDRの成長にもつながっているようだ。

国内マネージドXDRサービス市場 規模推移および予測(2022~2028年度予測)(出典:ITR)

[社会]日本人の感じる「幸せ指数」は2016年以降で最低、「地域元気指数」も微減続く(アール・ピー・アイ、11月20日)
・「幸せ指数」は前年から0.08ポイント減少し、調査開始以来の最低値
・「地域元気指数」は5.70、前年の5.75と同レベル
・都道府県別の「地域元気指数」「幸せ指数」共に沖縄県が1位

 全国の男女約10万人を対象に、現在自分が暮らす市区町村の「地域の元気さ」と「自分の幸福感」を1~10点で採点してもらい、自治体ごとに平均値を算出する年次調査。幸せ指数は、調査開始(2016年)以来の最低値に。特に20代と60代の女性で大きく低下した。「不安定な社会情勢、物価高、能登半島地震の発生、南海トラフ巨大地震の注意発令など、激動する社会経済情勢の変化からくる不安感を色濃く映し出す結果」と評価している。一方の地域元気指数は、コロナ禍明けの3年連続上昇のあと、ここ2年は微減している。

「地域元気指数」「幸せ指数」「景気動向指数」の推移比較(出典:アール・ピー・アイ)

都道府県別の「地域元気指数」ランキング(出典:アール・ピー・アイ)

都道府県別の「幸せ指数」ランキング(出典:アール・ピー・アイ)

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  • 角川アスキー総合研究所