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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第476回

最新のマツダ「ロードスター」は乗った誰もが乗り換えを検討するレベルのデキの良さ

2024年11月03日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●あらた 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

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ロードスター

マツダ/ロードスター(289万8500円~)

 今年で発売約10年を迎えたND型ロードスターが、ビッグマイナーチェンジ。ということで、NDロードスターオーナーでもあるモデル兼タレントのあらた唯さんにチェックしてもらいました。

 すると「乗り換えかなぁ」と驚きの発言が。いったいどこに、彼女の琴線が引っかかったのでしょうか?

新旧NDロードスターを並べて比較
ウィンカーがLEDになったりテールランプのデザインが変わったり

ロードスター

 それでは新旧ロードスターを並べてチェックしていきましょう。白い方が旧型、ガンメタリックが新型になります。

ロードスター
ロードスター
ロードスター

 すぐさま「ウインカーがLEDになりましたね」と、さすがオーナー! 「これはカッコいいですね! 私のも交換したい」とのことですが、単純に付け替えることはできないとのこと。唯さん、ちょっと残念そう。

ロードスター
ロードスター

 「あと、フロントマスクの中にセンサーみたいなものがありますね」。そして室内を見て……。

ロードスター

 「ハンドル右手側に変なスイッチがついている!」なんとアダプティブクルーズコントロールが搭載されているではありませんか。センサーみたいなものは、車間を測るためのものだったのです。ちなみに、彼女はクルーズコントロールなんてイラナイ、と公言する頑張り屋さんです。

ロードスター
ロードスター

 側面をみて「ホイールが違いますね」と指摘。これはマイナーチェンジあるあるなので、珍しいことではありません。

ロードスター
ロードスター

 リアに回ると「テールランプの形状が変わっています!」と発見。「コッチの方がカッコいい! 交換したい!」と興奮ぎみに話します。こちらもフロントライトと同じく、単純に付け替えるのはできないとのこと。残念!

マイナーチェンジの目的は「ハッカー対策」

 これらの変更は単に「見た目を変えたいから」という理由ではないのです。2024年7月までにサイバーセキュリティー法案(UN-R155)に対応しなければ継続生産はまかりならぬから、なのですが、約10年前の仕様では対応できないから。

 そこで、電装系を同社のSUV「CX-60」のモノにそっくり入れ替える大手術を慣行。するとウインカーが点灯しないなどの不具合が発生したので、LED化して対応。さらにCX-60にはアダプティブクルーズコントロールや後退時検知センサーがついていたので、それをバンパーに取り付けたら、イマドキのADAS(先進運転支援システム)に対応できるようになった、というわけです。

ロードスター

マツダ/ロードスター 990S

残念ながら軽量モデルの「990S」は廃止に

 この電子プラットフォーム変更は重量増を伴うもので、前回のマイナーチェンジで誕生した重量1t切りモデル「990S」は残念ながら廃止に。「990S、めっちゃよかったのに……」と、唯さんは肩を落とします。

 人間でいうところの、体はそのままで、脳と神経系統を入れ替えたようなもの。相当な大手術だったようで、メーカーの意地を見た気がしました。ですが、販売店やユーザーサイドから見ると変わらないじゃないか、と。

ロードスター

 その代わりといっては何ですが、今回のマイナーチェンジではMTモデルのみ「アシンメトリックLSD」を新採用。さらにエンジンパワーも国内ハイオクガソリンに合わせたチューニングで4PSアップしたとのこと。それは走りに影響しそうですね。唯さんも早く走らせたいとウズウズしていますが、内装の変更点をチェックしましょう。

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