6時間運転しても疲れを感じず
そのまま寝てしまえる気軽さも車中泊の魅力
そんなこんなで、渋滞を交えながら目的地に到着。なんやかんやで6時間くらい運転していましたが、あまり疲れを感じることはありませんでした。
奥伊吹モーターパークでD1を取材してから、ダウンヒルをすること30分。道の駅で一夜を明かすことに。ホテルは米原または関ヶ原の方まで走らなければならず、かなり遠いのです。車中泊のメリットは、そうした時間的制約から解放されることにあります。
ベッドを倒してテーブルをセットしたら、あっという間に書斎が完成! これが驚くほど快適なばかりか、写真だけを見たら「家?」と思われるのでは。間接照明も実にイイ感じです。
背もたれのうしろにある、着替えなどの荷物を置くスペースは本当に使い勝手がよく、この広さは相当に魅力的! また、助手席に荷物を置いてしまっていても、後席側から取り出すこともできます。
外から見ると、ブラインドやロールカーテンの隙間から光は漏れているものの、中を覗くことはできません。照明は車内に設けられたスイッチまたはリモコンで操作可能。リモコンにはマジックテープがついています。
照明は天井にもLEDがあり、室内をかなり明るく照らすことができます。写真はわかりやすいように暗くしていますが、本当はかなり明るいです。
リアシート側にもエアコン送風口があるのも美質。室内が広いものの、あっという間に適温にまで温度を下げてくれます。
このような環境で作業をして、夜0時過ぎに就寝。翌朝5時までグッスリ寝ることができました。過去さまざまなクルマで車中泊をしましたが、最も快適な夜でした。
朝起きて、テーブルをセット。朝ご飯の時間です。前夜、コンビニで購入した菓子パンをブラックコーヒーで流し込んだら、長い1日の始まり。朝が早いモータースポーツ取材の場合、ホテルに泊まってもモーニングを食べている時間はありませんから、結局はコンビニ食になりがちです。
あとは布団を適当に片づけて出発です。その後、帰宅時に寝ることも考えてしまい、結局「万年床」みたいな状態に。その点でも「MYROOM」です。
「これで車中泊は完璧!」と言いたくなるキャラバンMYROOM。一方でプロパイロットがないのは、イマドキのクルマからするとかなりの減点ポイントです。しかし、「時間と場所の制約から解放されること」と「快適な部屋が手に入る」のはかなりの魅力です。
同じような金額(680万円)でVIP系ワンボックスが購入できますが、こちらの方がはるかに快適な車中泊ができるという点で、筆者ならキャラバンMYROOMを選びます。
この連載の記事
-
第468回
自動車
HondaのSUV「新型VEZEL」に何度も乗ったからこそわかる5つのGOODと1つのBAD -
第466回
自動車
東京大阪1000km無給油チャレンジ! ルノーのSUV「アルカナ」は本当に燃費がいいのかを検証 -
第465回
自動車
Hondaの11代目「アコード」はハイブリッドの滑らかな走りと上質さでセダン不遇の時代を切り開く -
第464回
自動車
マツダのラージSUV「CX-80」は静粛性が高く、ゆとりのある走りで長距離の相棒にピッタリ -
第463回
自動車
マツダのフラグシップSUV「CX-80」は3列シートや巨大な荷室で使い勝手が最高にイイ! -
第462回
自動車
HondaのSUVに“無限”の可能性を与えるレース屋パーツをアイドルが試した! -
第461回
自動車
新型「プリウス」は尖ったデザインと軽快な走りなのでZ世代に乗ってもらいたい -
第460回
自動車
これがN-BOXの本命!? Honda「N-BOX JOY」は遊びをテーマにアウトドア風味を詰め込んだ -
第459回
自動車
Hondaのコンパクトカー「FIT RS」は軽自動車よりも安く買えて走りがキモチイイ! -
第458回
自動車
人も荷物も乗って航続距離1000km超のメルセデス・ベンツ「GLB」はベストSUV - この連載の一覧へ