AWSのデータセンター内からExadataやAutonomous DBを提供
オラクルとAWSが「Oracle Database@AWS」発表、AzureやGoogleに続く“分散クラウド”提携
2024年09月10日 06時30分更新
米オラクルと米Amazon Web Services(AWS)が2024年9月9日(米国時間)、戦略的パートナーシップに基づく新たなオファリング「Oracle Database@AWS」を発表した。AWSデータセンターに配置されたインフラを用いて、オラクルが「Oracle Exadata Database Service」や「Oracle Autonomous Database」を提供する。
オラクルでは、“分散クラウド/マルチクラウド戦略”に基づき、すでにMicrosoft Azure(Oracle Database@Azure)やGoogle Cloud(Oracle Database@Google Cloud)との間で同様のパートナーシップを実現している。
Oracle Database@AWSの提供によって、AWSクラウドで稼働するアプリケーションからOracle Databaseサービスへの低レイテンシでのアクセスだけでなく、Oracle Database サービスとAWS Analyticsサービス間のシームレスな接続、Amazon S3を使った簡単なデータベースバックアップなど、幅広いメリットが実現するとしている。
発表によると、Oracle Database@AWSは2024年後半にプレビューリリースとなり、2025年には各国リージョンに拡大する計画。「AWS Marketplace」経由で調達が可能になり、Oracle ライセンスの持ち込み(BYOL)などにも対応する模様だ。
なお、9月10日に米国で開幕する「Oracle CloudWorld 2024」のオラクル会長兼CTO ラリー・エリソン氏による基調講演では、AWS CEOのマット・ガーマン氏が登壇し、今回のパートナーシップの詳細について語られる予定だ。
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