このページの本文へ

低レイテンシのクラウド間インターコネクト、Google Cloud上でのOracle DBサービスを提供

Google CloudとオラクルOCI、相互接続などの戦略的協業を発表

2024年06月14日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 Google CloudとOracleは2024年6月13日、両社クラウド環境の相互運用性を高め、両社の企業顧客がワークロードのクラウド移行やモダナイズを促進するための戦略的パートナーシップを発表した。

 今回のパートナーシップに基づき、Google CloudとOracleではクラウドデータセンター間のインターコネクト(専用線による相互接続)、Google Cloud上でOracleデータベースを提供する「Oracle Database@Google Cloud」といった新サービスを順次提供していく。

「Oracle Database@Google Cloud」。Google Cloudのマーケットプレイスから、Google Cloudデータセンター内で運用されるOracle Databaseサービスをデプロイし、利用できる

 前者のインターコネクトサービス「Cross-Cloud Interconnect」は、Google Cloudが提供するサービス。今回は、日本東部(東京)リージョンを含む世界11リージョン※注において、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)とGoogle Cloudの間を相互接続する。

 低レイテンシ/大容量のインターコネクトを、クラウド間のデータ転送料金なしで利用できる点が特徴。これにより、顧客企業はGoogle CloudとOCIの各サービスを、最適なかたちでシームレスに組み合わせたアプリケーションを構築できるとしている。

※注:提供開始時点の対象リージョンは、オーストラリア東部(シドニー)、オーストラリア南東部(メルボルン)、ブラジル東部(サンパウロ)、カナダ南東部(モントリオール)、ドイツ中部(フランクフルト)、インド西部(ムンバイ)、日本東部(東京)、シンガポール、スペイン中部(マドリード)、英国南部(ロンドン)、米国東部(アッシュバーン)。

 もう一つのOracle Database@Google Cloudは、Google Cloudデータセンター内に設置されたOCIのハードウェアをOracleが直接運用管理し、OCIのデータベースサービスを提供するもの。市場への展開は両社共同で進めていく。

 まずは今年後半から、「Oracle Exadata Database Service」「Oracle Autonomous Database Service」「Oracle Real Application Clusters(RAC)」の各サービスを、米国東部(アッシュバーン)、米国西部(ソルトレイクシティ)、英国南部(ロンドン)、ドイツ中部(フランクフルト)の4つのリージョンで提供開始する予定。その後、世界各地のリージョンへと拡大していくという。

Oracle Database@Google Cloudで、Autonomous Databaseをデプロイし、モニタリングしている様子

 さらに「MySQL HeatWave」「Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service」「Oracle GoldenGate」「Oracle Data Safe」といった、Oracle Databaseサービスのポートフォリオに含まれるその他のサービスも、Google Cloud内のOCIハードウェアを利用して順次提供される見込み。

* * *

 Google Cloudでは2023年6月に、AWS、Azure、OCI、Alibaba Cloudを接続対象とするCross-Cloud Interconnectサービスを発表した。同サービスではデータ容量に基づく転送料金が設定されているが、今回の発表でOCIとのデータ転送料金が無料となる。

 Oracleではこれまで、Microsoftとのパートナーシップのもとで、Azure-OCI間のクロスクラウドインターコネクトや、AzureコンソールからOracle Databaseサービスを操作可能にする「Oracle Database@Azure」を提供してきた。今回は同様のパートナーシップをGoogle Cloudにも拡大したかたちとなる。

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    スマホ

    ここまで便利なのか! 子どもの居場所を90秒間隔で教えてくれる、安心の見守りガジェットがすごいぞ

  2. 2位

    Team Leaders

    Power AutomateでSharePoint APIを使う ― SPOリストを自動作成するフローを作ろう

  3. 3位

    クラウド

    「すでに開発コードの4分の3はAI生成」 Google Cloud CEO、エージェント時代の戦略を語る

  4. 4位

    ITトピック

    「AI導入で人員を減らしても収益は増えない」その理由/「専任情シス不在」中小企業の3社に2社/ユーザーアカウント流出が加速、ほか

  5. 5位

    ビジネス・開発

    いますぐ捨てたいITサービスは? AI推しにそろそろ飽きてません? 情シスさんのホンネを「ゆるっとナイト」で聞いた

  6. 6位

    エンタープライズ

    基盤も古いし、コードも酷い! そんなクエストにGitHub Copilotで試行錯誤しまくった「みんな」こそ最高

  7. 7位

    sponsored

    “脱VPN”方針の大手エネルギー企業、だがZTNA移行の成功パターンが分からず… どうすればよい?

  8. 8位

    データセンター

    NTT、AIインフラ構想「AIOWN(AI×IOWN)」を発表 国内データセンター総容量は3倍超の「1ギガワット」へ

  9. 9位

    ビジネス・開発

    デモ映えするAIオペレーターは誰でも作れるが、AIコンタクトセンターは運用で失敗する

  10. 10位

    ビジネス

    東急、会員250万人のポイント基盤刷新プロジェクト 合意形成の舞台裏にBacklog

集計期間:
2026年05月05日~2026年05月11日
  • 角川アスキー総合研究所