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T教授の「戦略的衝動買い」 第794回

これで最後にしたい「小さな財布」を衝動買い!

2024年08月17日 11時45分更新

文● T教授 撮影●T教授 編集●ASCII

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「革ICHI」の極小財布をアマゾンで発見して衝動買いした

18ヵ月ぶりに小さな財布を衝動買い

 キャッシュレス決済ワールドになりつつある令和時代の2023年2月〜3月頃、長く使える小さな財布に強い興味を持った。そしてたった2ヵ月くらいの間に、毎週1個は財布を衝動買いしてしまった。しかし結果はどうもスッキリとしない結末となった。

2023年2月〜3月頃に衝動買いした小さな財布たち

 筆者がサラリーマンだった頃は、紙幣を折らなくてもそのまま入る長財布が、サラリーマンの平均的な持ち物として認知されてるレガシーな時代だった。

 スーツが必須ではなくなった35年くらい前は、まだ紙幣を折らずに入る長財布も引き続き使っていた。それと並行してオンもオフもよく使っていた財布は、なじみの銀座のお店に作ってもらった、二辺がファスナーで開く黄色いカスタム品だった。

 お札より遥かに小さくて薄いクレジットカードの普及は、それほど財布の基本的デザインに影響を与えるものではなかったが、数年ほど前から急激に普及の始まったQRコード決済やもう少し歴史の長いおサイフケータイのタッチ決済とが一緒になって、財布の基本デザインは変化の時を迎えた。

 昨今でも主婦層をコアとする大物長財布の需要は大きく落ち込んでいるとは思えないが、キャッシュレス決済ワールドの到来と共に、レガシーな財布と、よりコンパクトでクレジットカード中心の財布の二極分化が起こっているように感じる。とは言えまだキャッシュレス決済の普及率は日本では40%前後だ。

 ここ3年でやっとたどり着いた「最後の財布」を紹介する前に、昨年の春に衝動買いした多くの小さな財布をこの際総括してみたい。キャッシュレス決済ワールドで一番悩ましいのは、安くてもPayPayなどQRコード決済の手数料を支払うことが厳しい小さな商店だ。大型店やフランチャイズ系のお店は既に問題ない。

これまでに筆者が衝動買いした小さな財布

 残念ながらこういう商店に限って超美味しい街中華や昭和でレトロな心惹かれる喫茶店が多い。日々通う整形外科のリハビリ治療や歯医者の小口の日払い診察料も同じだ。それゆえ最初は小銭の確保ができれば良いとの判断で、小銭が1000円〜2000円程度入るコインケースや小さな財布を何個か購入した。

 しかし同時に出先でスマホのクレジットカードタッチ決済では支払えない、高額の商品を衝動買いしたくなった時は困ってしまうことが多く、結局プラスティック クレジットカードの持ち歩きの必要性を感じる様になり、小銭用財布とクレジットカードケースの両方同時持ちに戻ってしまった。

 その状態をしばらく続けていたが、やっぱり2000円程度のキャッシュやクレジットカードのタッチ決済枠では買いたいモノを自由に衝動買いできないことをリアルに体験した。そして昭和な長財布とは違う紙幣も入る小振りな財布に戻ってしまった。そしてまた薄いか厚いかの違いに悩んでいくつかを衝動買いしてしまった。

 この1年の悪戦苦闘で何度か昔の財布に戻したり新しく買った財布に替えたりして筆者の街歩きで必要なモノはおおよそ分かってきた。やっとそんな境地に達した時に、「革ICHI」の極小財布をアマゾンで発見して10個目くらいの衝動買いをまたやってしまった。

今回、アマゾンで購入した「革ICHI」の極小財布

 丁寧なメッセージが添えられて届いた革ICHIの極小財布は、筆者が選んだキャメル色。傷ついたり年月が経って指先の油脂や太陽光で変色変化してもそれが味になりそうだ。革の表面は滑りが良い。サイズはリアルなクレジットカード規格(85.60x53.98mm)よりほんの少しだけ大きな90x60mm、厚さは5mmと今までで最高にコンパクトだ。

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