Ryzen 9000シリーズで組む準備は万端

新CPUで画面が映らない!? そんな時でもASRockの「BIOS フラッシュバック」なら大丈夫!

文●藤田忠 編集●北村/ASCII

提供: ASRock

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抜かりなく準備すればアップデートは簡単

 ASRock「BIOS フラッシュバック」の操作自体は、リアインターフェースに搭載されている「BIOS フラッシュバック スイッチ」を押すだけと簡単だが、アップデートするには最新BIOS(UEFI)のダウンロードをはじめとした準備作業が必要だ。

 機材は、アップデートを行なうマザーボードに加えて、電源ユニットとUSBメモリーが必要になる。電源ユニットは、自作するうえで新調または所有しているはず。USBメモリーも、BIOS(UEFI)は10MB程度なので、余っているUSBメモリーでこと足りるので大丈夫だろう。

 ただし、USBメモリーは「FAT32」形式でのフォーマットが必要になる。そのため普段使っているUSBメモリーが「exFAT」だった場合、「FAT32」でフォーマットするために、USBメモリー内のデータのバックアップをしておきたい。

BIOS(UEFI)の容量は小さいので、USBメモリーの容量は数十MB空いていれば大丈夫だ

 またBIOS(UEFI)の入ったUSBメモリーを作成するためには、インターネットに接続できるPCが必要になる。OSはWindows、macOSどちらでも問題ないが、Macをメインに使っている人は、若干だが注意点もある。そのあたりを含めて、まずは準備編の手順を紹介していこう。

 なお、ここではSocket AM5マザーボード「B650M PG Riptide WiFi」でアップデートを実行している。

B650チップセットを搭載したSocket AM5マザーボードの「B650M PG Riptide WiFi」

BIOS(UEFI)準備編手順

1) アップデートするマザーボードのBIOS(UEFI)ファイルをASRockの製品ページからダウンロード

※Wi-Fiの有無などでBIOS(UEFI)が異なるので、使用するマザーボードの型番を、しっかりと確認する。また、最新バージョンにアップデートするために、特定バージョンに先に更新する必要があることも。サイトの注意事項は、しっかりと確認しよう。

ASRockマザーボード製品ページの「サポート」「BIOS」をクリック

アップデートするBIOS(UEFI)をダウンロードする。公開は5月だが、すでに「Next Generation Ryzen processors」の記述がある

2) ダウンロードしたzipファイルを解凍(展開)する

ダウンロードしたzipファイルを解凍する。zip形式はWindows 10/11、macOSともにアプリを追加しなくてもOS上で解凍(展開)できる

3) 解凍(展開)した拡張子「.rom」のファイル名を「CREATIVE」に変更する

解凍(展開)したフォルダーを開き、BIOS(UEFI)を選択。ファイル名を「CREATIVE」に変更する(大文字、小文字どちらでもOK)

拡張子は「.rom」のまま変更しない(OSの表示設定では拡張子は表示されない)

4) 「FAT32」形式で用意したUSBメモリーに「CREATIVE.ROM」をコピーする

 「BIOS フラッシュバック」を利用したアップデートの準備は、以上の4つの作業が必要になる。

 BIOS(UEFI)のダウンロード、リネームといった作業のあとは、用意したUSBメモリーへファイルをコピーすれば、「BIOS フラッシュバック」で使用するUSBメモリーの出来上がりなのだが、USBメモリーのファーマットには注意点がある。

 それがファイルシステムだ。「BIOS フラッシュバック」で利用できるのは「FAT32」になる。USBメモリーはだいたい「FAT32」または「exFAT」でフォーマットされているが、「exFAT」の場合は、「FAT32」でフォーマットする必要があるわけだ。

 現在のファイルシステムは、USBメモリーの右クリックメニューでプロパティを選べば確認できる(macOSでは、「情報を見る」で確認可能)。exFATの場合は右クリックメニューから「フォーマット」を実行しよう。

プロパティでファイルシステムを確認できる

「exFAT」の場合は、ファイルシステムを「FAT32」にして、フォーマットを実行しよう

「FAT32」のUSBメモリーに、「CREATIVE.ROM」をコピーする

 これで問題なしと行けばいいのだが、macOSの場合、パーティション形式に「GUID パーティションマップ」を利用していることも。GUIDでは、「BIOS フラッシュバック」が正常に動作しないので、「ディスクユーティリティ」で「MS-DOS(FAT)」フォーマットする際に、「マスターブートレコード」を選択しよう。

たとえ「FAT32」でフォーマットしてあっても、「GUID パーティションテーブル(GPT)」では、「BIOS フラッシュバック」は利用できない

 USBメモリーの次は、アップデートするマザーボードの準備を進めよう。とはいえ、マザーボードへCPU、メモリーの取り付けは不要だ。なお、取り付けた状態でも「BIOS フラッシュバック」機能は問題なく動作する。

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