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RAGを用いて社内情報の確認・問い合わせを効率化

LINEヤフーが生成AIツールを全社展開、年70~80万時間の作業削減目指す

2024年07月12日 07時30分更新

文● ASCII

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 LINEヤフーは、2024年7月11日、生成AIを活用した社内向けの業務効率化ツール「SeekAI(シークエーアイ)」を、全従業員に本格導入したことを発表した。

 SeekAIは、社内情報の確認・問い合わせを生成AIで効率化する同社独自のツール。生成AIが情報検索を行うRAGの技術を用いることで、社内データを参照元として検索の目的に最適化された情報を取得し、回答の精度を向上させている。

独自業務効率化ツール「SeekAI」

 テスト導入では、技術関連の社内データを参照元として、エンジニアのコーディング業務における技術スタックの検索・選定の時間を削減。また、カスタマーサポート業務では、約98%の正答率を達成したという。

 今回、SeekAIを全従業員に展開するにあたり、参照元の社内データを、部門やプロジェクトごとに登録できるよう設計。また、登録するデータが生成AIの読み込みやすい区切り方・形式となるようなフレームワークとプロセスを独自開発した。

 LINEヤフーがSeekAIで想定する業務シーンは以下の通り。

事業部門:営業活動における、顧客とのコミュニケーション履歴の確認
各部門:トレーニング・マニュアル作成時の業務内容の把握、議事録やプロジェクトの進行の確認、各種規定やルールおよびその問い合わせ先の確認
エンジニア:コーディングにおける、技術スタックの検索・選定
従業員:貸与機器や業務ツールのヘルプ情報や問い合わせ先の参照

 LINEヤフーでは、生成AI活用を推進しており、現在、社内および提供サービスにおいて、22件の生成AI機能・ツールを採用している。生成AIを活用した業務効率化ツールにより、業務改善として年間70~80万の作業時間削減を目指しているという。

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