シンプルだけど近未来的な車内
次は後席をチェック。「見た目より広いですね」と唯さん。確かに足元も広く、外観から想像するよりも天井は高め。パッケージングの勝利を感じます。取材車は最上位グレードということもあり、シートヒーターに2系統のUSB Type-C充電ポート、さらにAC100V出力も用意されているので機能的に大満足です。乗降性も上々ですが、サイドステップが外に出ているため、雨の日だと裾が濡れてしまうかも。
運転席に座った唯さん。「良い意味でシンプルですね」との評。そして「シフトってどこで切り替えるんですか?」と、センターコンソールを見て探します。ロータリー式のシフトセレクターと知るや「え? コレですか?」と驚きの表情をみせます。
メーターパネルは、イマドキのクルマらしくフルLCD。ですが「メーターパネルが近未来的ですね」と思わせるところが、ヒョンデ・デザインチームのすごいところ。そしてウインカーを動かすと、その方向の後方が映し出されます。「これは便利ですね。他のメーカーもやってほしいですね」と機能的なウインカーに驚かれていました。
ASCII.jp的にはUSB Type-Cとワイヤレス充電対応にニッコリ。Apple CarPlayとAndroid AUTOに対応していますし、機能面で不足はありません。
やや柔らかい足周りで乗り心地も良し
実に穏やかな1台で、乗り心地は少し前のトヨタに似た雰囲気。逆にいえば日本の道やドライバーの好みに合わせたチューニングがなされているといえそうです。よって「これが400万円以下というのは驚異的ですね」と唯さんは目を大きく見開きます。
電気自動車で課題になるのが回生ブレーキ。アクセルを抜いた時に少しでもエネルギー回収をしたいがために、急減速するクルマは多いです。ですが、KONAはパドルで回生量の調整が可能ですから、自分好みのセッティングができます。さらにワンペダル動作にも対応しています。唯さんはワンペダルには不慣れですが「慣れれば街乗りで有効でしょうね」とコメント。
書き手としては、不満がないのが不満と言いたくなるほどの真面目なクルマ。「確かによくできているし、パワーも十分」なのですけれど、クルマにはどこか個性が欲しいかなと。人間って、つくづく欲深い生き物です。
仕事キッチリで細かいところにも気配りが行き届いているし、信じられないプライスですから、普段使いにはピッタリ。「日常的な使い方に便利な1台だと思います」と、唯さんだけでなく、同行した誰もが思ったのでした。
この連載の記事
-
第461回
自動車
新型「プリウス」は尖ったデザインと軽快な走りなのでZ世代に乗ってもらいたい -
第460回
自動車
これがN-BOXの本命!? Honda「N-BOX JOY」は遊びをテーマにアウトドア風味を詰め込んだ -
第459回
自動車
Hondaのコンパクトカー「FIT RS」は軽自動車よりも安く買えて走りがキモチイイ! -
第458回
自動車
人も荷物も乗って航続距離1000km超のメルセデス・ベンツ「GLB」はベストSUV -
第457回
自動車
三菱「トライトン」は日本では大きすぎると思いきや乗りやすくて驚いた -
第456回
自動車
電気でもガソリンでもない! クラウンの水素モデルという選択肢はアリかも -
第455回
自動車
ポルシェ「911」でイチバン楽しくて買いなモデルはカレラTと断言したい! -
第454回
自動車
VEZELかZR-Vかそれとも? ホンダアクセスのパーツを着けたSUV三兄弟をアイドルが試乗比較 -
第453回
自動車
日産のミニバン「セレナ」に1週間乗って実感した良くなった6つのポイント -
第452回
自動車
え、この機能でこの価格!? HondaのコンパクトSUV「WR-V」に乗ってコスパの良さを実感 -
第451回
自動車
AMG「C63 S E パフォーマンス」は普通のセダンなのに中身は凶暴なモンスターだった! - この連載の一覧へ