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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第139回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 6月15日~6月21日

「Google Pixel」躍進の背景、生成AIの回答を信頼している人は48%、CISO職の採用率は世界最低レベル、ほか

2024年06月24日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えします。

 今回(2024年6月15日~6月21日)は、CISO(最高情報セキュリティ責任者)職の採用に関するグローバル調査、国内携帯電話/スマートフォン市場の動向、生成AIの業務導入効果についてのグローバル調査、国内企業Webサイトのブランド力に関するデータを紹介します。

[セキュリティ]日本企業のCISO採用率は世界平均70%を大きく下回る、課題は「役割への理解不足」(Fastly、6月20日)
・CISOを採用している日本企業は46%で世界最低、世界平均は70%
・「CISOの役割が明確に理解されていない」は18%、理解不足が課題
・日本企業の60%がサイバーセキュリティ予算を増額予定

 アジア、北米、欧州で大企業のIT責任者約1500人を対象に実施したCISOの採用、意識に関する調査。日本からは、従業員数500人以上の企業から215人が参加。CISOのポジションを設けている企業は、世界平均で70%。一方で日本企業は46%と、調査対象国で最低の割合だった。なお日本企業の13%は、過去1年の間にCISOの役職を新設したという。課題として、CISOに求められる役割が業界内で一貫しておらず「役割が明確に理解されていない」が18%、「割に合わない賃金で過重労働」が10%などが挙がった。

従業員500人以上の日本企業における、CISOが存在するかどうかの回答(出典:Fastly)

18%が「CISOの役割が明確に理解されていない」と回答(出典:Fastly)

[モバイル]2024年Q1の国内携帯電話出荷台数、キャリアの新規契約獲得戦略の変化で「iPhone減、Google Pixel急増」に(IDC Japan、6月19日)
・2024年第1四半期の国内携帯電話出荷台数は700.7万台、前年同期比9.7%減
・同期のスマートフォンの出荷台数は697.6万台、8%減
・トップ5ブランド、増加はSamsungとGoogle、iPhoneは10%減少

 2024年第1四半期(1~3月)における国内の携帯電話/スマートフォン端末の出荷台数調査。合計出荷台数は前年同期比9.7%減の700.7万台。スマートフォンだけを見ると8.2%減の697.6万台だった。ブランド別では「iPhone」が10.5%減で、2023年の第1四半期に続いて2年連続の2桁減。従来、キャリアが新規契約獲得のためのキャンペーン機種にiPhoneを選ぶことが多かったのが「Google Pixel」へと移行しつつあるという。そのため、Googleはシェア3位ながら、前年同期比では227%増と大きく伸ばしている。

2024年第1四半期、国内スマートフォン市場のベンダー別シェア(出荷台数ベース)(出典:IDC Japan)

[生成AI]生成AIを業務導入した人の29%が毎週10時間以上の短縮を実現、生成結果への信頼は48%(UiPath、6月21日)
・生成AIを導入した回答者の42%(日本29%)が毎週10時間以上の業務時間を短縮実現
・生成AIと自動化を使用するメリットは「生産性の向上/仕事の迅速化」「仕事の正確性の向上」など
・「生成AIの回答を信頼している」人は48%

 9カ国、世界9000人以上のナレッジワーカーを対象にした年次調査より。生成AIを業務に導入している人のうち、「業務時間を毎週10時間以上短縮できた」は世界平均で42%(日本は29%)。ただし生成AIへの信頼度については、「回答を信頼している」とした人は48%で半分以下だった。生成AIを適用しているタスクのトップ3は、世界全体では「コミュニケーション文書の作成」(38%)、「ブレインストーミング」(34%)、「長文コンテンツの要約」(30%)。日本では「コミュニケーション文書の作成」(31%)、「長文コンテンツの作成」(28%)、「長文コンテンツの要約」(28%)だった。

調査国別の「現在、生成AIツールを業務で利用している」と回答した人の比率。日本は22%と大幅に低い結果(出典:UiPath

[消費者][ブランド]国内主要Webサイトのブランド力は「楽天市場」が首位、一般企業サイトでは「マクドナルド公式サイト」(日経BPコンサルティング、6月20日)
・総合ランキングTOP3は「楽天市場」「Yahoo! JAPAN」「Google」
・一般企業編では「マクドナルド公式サイト」が初の首位
・企業活動への理解を測る「態度変容:企業活動」は「ユニ・チャーム」がトップ

 3万人以上の国内ネットユーザーを対象に国内500のサイトについて調べた「Webブランド調査2024-春夏」より。総合ランキングは「楽天市場」がトップで、以下「Yahoo! JAPAN」「Google」が続く。インターネット専業企業を除く一般企業サイトのランキングでは「マクドナルド公式サイト」が初の首位に。前回からのスコア上昇率トップ33は「X(Twitter)」「ドクターシーラボ」「楽天市場」だった。企業活動への理解、関心などの意識変化を測る「態度変容:企業活動」では、「ユニ・チャーム」「トヨタ自動車 公式企業サイト」「日立製作所」がトップ3だった。

Webブランド指数 総合ランキング トップ5(出典:日経BPコンサルティング)

ネット専業企業を除く一般企業編のトップ5(出典:日経BPコンサルティング)

「マクドナルド公式サイト」と「キューピー商品サイト」のスコア分析(出典:日経BPコンサルティング)

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  • 角川アスキー総合研究所