極小PCを組めると大人気のベアボーン「DeskMini X600」に最適なCPUクーラー6選
提供: ASRock
ゲーム中もしっかりと冷却
次はGPUに連続して負荷を掛ける「3DMark Steel Nomad Lite Stress Tests」だ。「Steel Nomad Lite」は2024年5月に追加された最新のベンチマークプリセットになる。昨今のゲームに合わせた「DirectX 12 Future Level 12」ベースのテストプリセットとなる「Steel Nomad」の軽量版で、マルチプラットフォームに対応している。
ストレステストでは「Steel Nomad Lite」が20回ループし、約20分ほど実行される。ここではCPU温度「CPU (Tctl/Tdie) [°C]」と、GPU温度「GPU Temperature [°C]」をモニタリング。実行中の最大、平均、実行から1 分間の平均値をまとめた。
ゲーム中はCPUがフルロードされることはなくなるので、CPU温度は下がるわけだが、付属品のCPUクーラーは最大88.6度、平均約78度と高めだ。そのほかのロープロファイルCPUクーラーは最大72~77度、平均温度67~72度に抑えている。
100%の負荷がかかっているGPU温度の傾向も同じで、6種類は最大でも70度台の不安のない温度で推移していた。冷却性能は、「AXP90-X47 FULL」、「AXP90-X47」、「NH-L9a-AM5 chromax.black」の順に並んでいる。「CINEBENCH R23」との結果と異なっているのが4番目で、ここまで冷えた要因は?だが「IS-40X-V3」が入っている。
「3DMark Steel Nomad Lite Stress Tests」の結果をみるに、付属品のCPUクーラーでも十分に冷却できており、iGPUトップクラスとなるRadeon 780Mの性能を引き出せていると言えるが、実行中のファン回転数は「CINEBENCH R23」テスト時と同じく、フル回転で動作していた。
そのほかのロープファイルCPUクーラーも、100%に近い回転率で動作していたが、CPU、GPU温度に余裕があるので、回転数をカスタマイズして動作音を抑えることも可能だろう。
取り付け難易度は高いが最も冷えた「AXP90-X47 FULL」
個人的にはロマンある全銅製の「AXP90-X47 FULL」がイチオシだが、並行輸入品、高い取り付け難易度、最大回転数2800rpmによる高めの騒音値と、マイナス要因も多い。ポン付けで十分な冷却、静音性を発揮してくれる「NH-L9a-AM5 chromax.black」と「PURE ROCK LP」に、貴重な白色モデルの「IS-47-XT-WHITE」、3000円の手ごろな価格で標準付属CPUクーラーよりも冷える「IS-40X-V3」と好みで選んで良いだろう。
Ryzen 8000Gシリーズの性能を引き出せる高冷却なロープロファイルCPUクーラーを組み合わせて、DeskMini X600で極小PCを組もう。