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COMPUTEX TAIPEI 2024レポート 第47回

COMPUTEXで見つけた大量生産すべきMOD PCたち

2024年06月07日 16時00分更新

文● ジャイアン鈴木

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 COMPUTEXを訪れたときに楽しみにしているのが「MOD PC」(モッドピーシー)。MOD PCを簡単に説明すると「魔改造したPC」。とは言っても最近はアートとして認識されている作品もあります。

 というわけで今回は、筆者も個人的にほしくなった、大量生産すべきと考える厳選作品を10点ご紹介します。記事最後にはそのほかのMOD PCもずらりと掲載しているので、最後までじっくりとお楽しみください!

 まずはBitspowerブースに展示されていた「Dota 2 Tormentors Radiant」。マザーボードやグラフィックボードなどの発熱量の高いパーツを上のキューブに収納。水冷のラジエーターとファンは下の台に配置しています。ぱっと見は下のファンの風でキューブが浮いているかのようなデザインがイカしています。

Bitspowerブース「Dota 2 Tormentors Radiant」(制作:Nguyen Dinh Ban)

 荘厳なイメージを漂わせる作品がRAIJINTEKブースで発見した「蓮花 LOTUS」(Monstargear Mr. LEE)。韓国の国宝である「インジョンジョン」(仁政殿)をモチーフにしており、華やかで、壮大な姿を見事にモデルアップしています。強い色使いなのに全体が調和していますね。暗い場所でもぜひ鑑賞したかったです。

RAIJINTEKブース「蓮花 LOTUS」(制作:MonsterGear Mr. LEE)

 マッドマックスの後期シリーズに出てきそうな世紀末凶悪スタイルの4輪駆動車(?)がモチーフのMOD PC。車体横の鉄パイプにはケーブルでも配線されているんでしょうか? 歴戦の強者感を漂わせるダメージ塗装も素敵です。同じデザインでラジコンカーもぜひほしいです!

G.SKILLブース(制作:JPModified)

 今回、来場者の注目を特に集めていたのが、超冷却仕様のMOD PC。うしろには巨大な液体窒素タンクが2本鎮座しており、そこからチューブをマシンに直結。フルタイムで上部から大量の気化ガスを噴出しています。部屋のクーラーの代わりになってくれそうな勢いで強烈にマシンを冷やしていました。ちなみに「Core i9-14900KF」が7038MHz前後で安定動作。ほしいですが、ランニングコストが恐ろしいです!

G.SKILLブース(制作:ShaggySVK)

 完成度という点では群を抜いていたのがCooler Masterブースで来場者を迎えていた2匹のシャーク。2019年のCooler Master World Modシリーズで、初出場、準優勝を獲得したタイ出身のInony氏の作品で、目覚ましい進化により頂点に達した人工知能…… からインスピレーションを得たとのこと。デザイン、フォルム、ポージングのすべてに脱帽です。

Cooler Masterブース「SHARK X CUSTOM」(制作:Inony)

 ThermaltakeのPCケース「The Tower 300」を使用したMOD PC競作シリーズのひとつ。342×281×551mmというコンパクトな八角柱縦型ボディー内に絶対入らないサイズの大型水冷ラジエーターを外部に配置。可搬性や静粛性などの実用面をガン無視した大胆なデザインに猛烈に惹かれました。

Thermaltakeブース(制作:Timmy Parker)

 マザーボードを液体に沈めたMOD PC。マザーボードはASRock製「Z790 Taichi」。ケース内ほぼ全体を冷却水で満たしつつ、冷却ユニットでCPUと垂直マウントしたGPUを集中的に冷やしています。背後には電源やポンプなどが露出していますが、なんともロマンあふれるシステムです。

Bitspowerブース「Immersion Coolin Solution」(制作:BP)

 PCケース右側面のガラスパネルに透明ディスプレーを装着したMOD PCは、ここ数年よく見かけます。個人的に大好物なんです。AI PCをプッシュする今年こそ、大手メーカーからもAIキャラクターを表示するデスクトップPCが発売されてほしいところ。それにしてもケース内をすっきりとさせると、キャラクターが実に映えますね。

G.SKILLブース(制作:Noguchi(N’s))

 真鍮色が鈍く光り、なんとも暖かみのあるMOD PC。マザーボードはMini-ITXサイズで非常にコンパクト。両サイドにはスピーカーが配置され、背面には真空管アンプも装備されています。ぜひ音も聞きたかったです!

Bitspowerブース「Cu Century 2.0」(制作:Mark’s Fabrication)

 映画「ロボコップ」でおなじみのオムニ社製治安維持用ロボット「ED-209」をモデルアップしたMOD PC。背面に電源端子、USB Type-A端子を配置。ラジエーターもチラッと見えます。映画での暴走ぶりを記憶している筆者としては、「ED-209」を見ると恐怖心が先立ちますが、この完成度を見るとデスクに飾りたくなりますね。

G.SKILLブース(制作:RandomDesign)

 このほかにも数多くのMOD PCが展示されていました。来年ももっと奇天烈で、さらにアーティスティックな作品に出会えることを期待しています。それではまた!

ENERMAXブース「Sea Turtle」

Bitspowerブース「The Monster Labubu」(制作:jengki WMP)

Bitspowerブース「Cosmic Shadow」(制作:AK MOD)

G.SKILLブース(制作:IKM×?????)

G.SKILLブース(制作:GGF)

G.SKILLブース(制作:WMP)

G.SKILLブース(制作:MODDING CAFE)

be quietブース「The ’R Mods」(制作:Koursat Afsar)

darkFlashブース

BIOSTARブース(制作:MARK’S FABRICATIONS)

PNYブース「Aftershock Bubble Tea」(制作:Aftershock)

PNYブース「Aiden」(制作:Allied×PNY M.O.A.B)

PNYブース「BD-01 ALT」(制作:Mickee Lacerma)

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