7. 「メモリー」機能は未実装?
リリースには「メモリー」機能も利用できるようになるとあったが、筆者環境ではまだ利用できないようだ。
この機能があればユーザーがチャットで入力した情報を明示的に記憶させ、それを参照して回答に活かすことができるようになる。
8. デスクトップアプリもまだ(かな?)
Mac用のデスクトップアプリも公開されたようだが、こちらも有料版には来ているが、
無料版にはまだ来ていないようだ。
デスクトップアプリが利用できるようになれば、画面上で「Option + Space」と入力するだけですぐにChatGPTに質問できる。
ウェブ閲覧中にさっと調べものをしたいときなどに便利だ。
有料版しか使えない機能
以上、無料版ChatGPTで新たに使えるようになった機能を紹介してきた。ここまで機能が増えると、逆に「有料版でしか使えない機能」はなに? という話しになってくる。
最も大きな違いは利用できるLLMの種類だろう。無料版で最新のGPT-4oが使えるようになったとは言え制限がある。
また、GPT-4oは「最新」かつ「最速」ではあるのだが、最高性能ではない。現在GPTシリーズで最高の性能を誇る「GPT-4」はまだ、有料版でしか利用することはできないのだ。
また、人気機能である「DALL-E3」を使った画像生成機能も利用できない。
後は、「オリジナルGPTの作成」くらいだろうか。
正直、有料版との差がかなり縮まっており、有料版をキープするかどうか迷っている人も多いだろう。「Claude3」や「Gemini」といったライバルも性能を上げてきており、正直筆者も悩んでいる。早いところ「GPT-5」を出してくれないと解約者が増えてしまうのではないだろうか。
ログインしなくても使える機能
なお、以前はアカウントを作成しない限り利用できなかったChatGPTだが、現在は「ログアウトしたままにする」をクリックすることでログインしなくても利用できるようになっている。
もちろん使えるのはGPT-3.5のみだが、ちょっとした用途ならまったく問題ないだろう。
田口和裕(たぐちかずひろ)
1969年生まれ。ウェブサイト制作会社から2003年に独立。雑誌、書籍、ウェブサイト等を中心に、ソーシャルメディア、クラウドサービス、スマートフォンなどのコンシューマー向け記事や、企業向けアプリケーションの導入事例といったエンタープライズ系記事など、IT全般を対象に幅広く執筆。2019年にはタイのチェンマイに本格移住。
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