高い冷却効率と低遅延なIOWN APN ハイパースケーラーから熱視線
NTT Comが稼働中の液冷サーバー初公開 高発熱なGPUサーバーのコロケーションも可能に
2024年05月28日 10時00分更新
稼働中の液冷サーバーを公開 デルのサーバーとCool ITの組み合わせ
今回公開した神奈川県川崎市の Nexcenter Lab.は、実証実験などを行なう施設であり、最先端サーバーやインフラに関する検証を行なったり、関係者の見学も可能。敷地内にはデータセンター機能もある。説明会では、Nexcenter Lab.に設置されている液冷方式のサーバーが稼働している様子が日本で初めて公開された。プロセッサに取り付けた冷却プレート内に、冷媒となる液体を循環させて冷却する仕組みとなっている。
今回は、デル・テクノロジーズの液冷サーバーを中心に説明を行なった。デルでは、液冷サーバーの商品化において、CDU(Cooling Distribution Unit)を提供するカナダのCool ITと戦略的パートナーシップを締結。工場出荷時点でCool ITのCDUやコールドプレートをラックやサーバーに組み込んでおり、このシステムはデルが提供する技術サポートの対象にもなっているという。
また、Nexcenter Lab.においては、ラック扉に冷却水を入れて循環させる「リアドア方式」やサーバー機器を直接冷却液に浸す「液浸方式」のサーバーの検証も行なっている。リアドア方式は、顧客とのPoCを行なっていることから写真撮影は禁止されたが、液浸方式は現時点では稼働しておらず、撮影が許可された。
NTT Comでは、今後の需要のトレンドとして、リアドア方式や液浸方式よりも、実験中の液冷方式が主流になると見込んでいる。