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新車を買った情報2024 第131回

自転車の未来の最後尾が見えるミリ波リアビューレーダー

2024年05月26日 07時00分更新

文● 四本淑三 編集● ASCII

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接近車両はオレンジレッドグリーンの3色で表示

 まず、どのように動作するかをお話して参りましょう。RTL515をガーミンのサイコン「Edge 540」に接続しますと、画面の上隅にレーダーを模したアイコンが登場。車両を補足すると「ピロリン」というアラート音と同時にオレンジのグラデーションが画面を覆い、車線を模したグレーのラインに丸ポチで後続車を表示します。

 このグラデーションは急速に接近する車両があればレッド。

 後続車が停止するか右左折して検知範囲から外れるとグリーンに。色によって状況を知らせてくれるわけであります。

 ちなみにグレーの車線表示は設定により左側にも表示できます。我が国は左側通行なので右に表示しているわけですな。

 以上、乗員が取得できる情報はそれだけ。ですが、この情報が絶大な安心感を生むわけであります。

都市部では役に立たない?

 RTL515が検知するのは相対速度10〜160km/hで接近する物体で、解像度はビーム幅40度、140mの検知範囲で8個まで。

 だから車両密度の高い幹線道路や、混雑した都市部のように他の車両との速度差の小さな場面では役に立たないのだろうと思っていました。

 たとえば40km/hで走行する車両の適切な車間距離は、JAFの資料によれば22m程度とされており、仮にその間隔で車両が並んでいれば、検知範囲に入るのは6〜7台。実際には一般道で満足な車間など取れませんから、画面には接近車両を知らせる丸ポチが表示されたまま。

 ですが、ここは「後ろに車両が数珠つなぎ」であること、そして「次の車両が通過するタイミング」や「最後の車両がいつ途切れるか」の目安が分かればいい。レーダーがなければその間も絶えず常に後ろを気にしなければならないので、それは意味のある情報なのであります。

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