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子どもから大人まで楽しめる3Dの地図づくり。iPhoneの3DスキャンとPLATEAUでまちを再発見する

「みんキャプクエスト@松山市三津浜2023」レポート

特集
Project PLATEAU by MLIT

提供: PLATEAU/国土交通省

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PLATEAU互換の「toMap」で3Dデータを地図に登録

 撮影後はスキャンした3DデータをGLB形式でアップロード用のPCに転送し、PLATEAU互換の3D都市モデルプラットフォームサービス「toMap」で地図上に位置や方角を合わせて登録していく。「toMap」での位置合わせは愛媛大学工学部の学生たちが分担して作業を手伝った。

「toMap」への登録と位置合わせには、愛媛大学工学部の学生たちが協力

 イベントのエンディングは、みんなでつくった3D地図の鑑賞会だ。自分たちが”街スキャン”した3Dデータが表示されるごとに歓声が上がり、撮影時の状況を説明したり、どうすればもっときれいに撮影できるのか、などと撮影のコツを話し合うなど盛り上がった。

 行政の整備した3D都市モデルに自分たちがまちを歩いて撮影したデータを重ねることで、地域の味わいのある地図になる。日常を手軽に3Dスキャンすることで、観光案内や再開発のシミュレーション、ゲームの素材づくり、旅行の記録などに活用できそうだ。

三津浜駅の3Dデータ

松山市の3D都市モデルと重ね合わせて表示した例

古民家の商店1階部分

歩行者モードで店内を見て回れる

ポスターやお知らせが貼られた掲示板。まちの今の状態を記録できる

観光名所の渡し船も3Dデータ化

 イベントに参加した感想として、松山市内の高校教員は「もうすぐ校舎が建て替えになるので旧校舎のデジタルアーカイブをつくりたい。生徒たちにも伝えて、iPhoneで情報を得るだけでなく、情報を発信する側になってほしい」、愛媛大学の博物館職員は「楽しかった。博物館でも開催したい」とコメント。

 そのほか「旅行先で使ってみたい」、「大学の研究に3Dを活用しようと思う」、「イベントを通じて三津浜をじっくり散策して、いいお店を知れたのがよかった」、「昔所有していた古民家を解体したが、このような3Dデータで残せたらよかったと思う」といった声が集まった。

 まちを舞台にしたイベントの開催は地域の協力が不可欠だ。本イベントでは、松山市のデジタル戦略課とまちづくり協議会が協力し、地域の関係者や住民への説明に当たったという。松山市デジタル戦略課主査の田中愛夕氏は、「すぐにイメージが沸いて興味を持つ人の一方で、何の役に立つのかわからないという人も一定数いた。体験すればこの面白さがわかる」と話す。運営スタッフとして参加したみんなでつくるデジタルツインえひめ代表の兼久信次郎氏は、「一回だけのイベントにせずに、他の地域を含めて継続的に取り組み、松山市全体の3Dデータを残していきたい」と語った。

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