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モーダル小嶋の「これを食べたくなったので」 第13回

粗挽きの感じもソースの味わいもよろしいです、でも価格がね:

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」は「クオリティーは高いけど1000円超え」という究極の選択

2023年11月30日 17時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

「ビーフ100%ハンバーグ定食」
松屋
11月28日発売
1090円
https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/whatsnew/menu/54803.html

重量200gの粗挽きハンバーグ

 結局のところ、何かを食べに行くと、コストパフォーマンスのことを考えてしまうわけです。

 たとえば、焼肉に行くとするじゃないですか。「うわ〜、けっこう払っちゃったな」と思う金額だったら、焼肉自体がそれなりのクオリティーでも「まあ、この値段だからそうかなあ」と感じてしまいませんか。

 一方、「えっ、この値段でいいんだ」という感じだったら、それなりのクオリティーだと「やった! これは当たりのお店だなあ」と思うんじゃないかと。もちろん、食べたものをどう感じるかは人それぞれ。そうはいっても、価格、ひいてはコスパのことはどうしても気になる。何かと値上げの時代ですし……。

 さて、松屋は「ビーフ100%ハンバーグ定食」各種を11月28日から発売しています。定食が1090円〜。どっしりしたハンバーグが主役の定食です。

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

■ビーフ100%ハンバーグ定食 1090円

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

 主役のハンバーグは、ビーフ100%、重量200gの粗挽きハンバーグ。深みのあるデミグラスソースと肉汁が交わり、おいしさがあふれれるという一品。牛肉本来の味が楽しめる牛肉100%のパテにデミグラスソースが絡み、ごはんが進むメニューとのことです。

 定食はごはん、生野菜、みそ汁付き。目玉焼きがのった「エッグビーフ100%ハンバーグ定食」、チーズのかかった「たっぷりチーズビーフ100%ハンバーグ定食」も登場します。

■エッグビーフ100%ハンバーグ定食 1150円

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

■たっぷりチーズビーフ100%ハンバーグ定食 1290円

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

 なお、11月28日10時〜12月5日10時までビーフ100%ハンバーグ定食、エッグビーフ100%ハンバーグの50円引きモバイルクーポンが「松屋フーズ公式アプリ」にて配信されます。

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

ハンバーグ自体もソースもちゃんとしている

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

定食として注文すれば、いつもの松屋の風情です

 さっそく、松屋でビーフ100%ハンバーグ定食を食べてみましょう。とはいっても、生野菜、みそ汁について語ることは今さらありません。やはり主役はハンバーグ。それではいってみましょう、ハンバーーーーーグ! まずはアツアツの鉄板レビュー200gから!

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

ビーフ100%の貫禄たるや

 結論から言うと、ちゃんとしているハンバーグです。「ちゃんとしている」などと書くと怒られてしまいそうですが、自分が食べてみた系の記事を読んで「ちゃんとしている」で終わっていたらぶっ飛ばしたくなるでしょうが、しかし……ちゃんとしているんですよ。

 では、何がちゃんとしているか。まず、粗挽きによる食感が安っぽくないのです。ボロボロと崩れていく感じではなくて、どっしりと作られており、牛肉の味も噛み締めればわかるのですね。ハンバーグ自体のクオリティーがちゃんとしている。

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

実際に食べてみると、納得します。ふっくら感もあるといっていいでしょう

 そして、デミグラスソースもポイントですね。こちらもちゃんとしています。松屋のソースは(ごはんと合わせることもあって)やや塩気が強くなることも多いのですが、このデミグラスソースはそうではない。味が濃すぎることもなく、塩辛くもない。コクもある。

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

ソースは松屋にしては控えめですが、コクはちゃんとありますよ

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

肉汁も感じられます。写真ではわかりにくいですが……

 粗挽きの食感もしっかりしていて、ソースもよいバランス。というわけで、文句のないハンバーグになっているんですよね。いつもの松屋のハンバーグとは、確かに一味違う。もうすこし肉汁があふれる感があればさらに良かったのですが、それは求めすぎというものでしょうか。

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

いつものハンバーグとは一味違うという風情がありませんか? そうでもない?

 ちなみに、ハンバーグの底にはマッシュポテトも敷いてあって、付け合わせとしてよくできています。デミグラスソースとの相性もばっちり。シンプルな組み合わせですが、あるとないとではかなり違うと思うので、こちらも高評価したいところ。

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

マッシュポテトが敷いてありました。あるとないとでは大違い

あとはもう、「松屋で1000円超え」をどう思うか

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

ごはんにも合いますよ

 松屋のビーフ100%ハンバーグ。ハンバーグ自体も、ソースもなかなかよろしい。ボリュームに欠けているわけでもない。松屋にしては……という書き方は失礼なのかもしれないですが、しっかりしたハンバーグです。満足感は、ある。

 高級なレストランとか、老舗の洋食店とか、そういったお店のハンバーグと比べてしまえば見劣りするところはあるかもしれません。ただ、全国に展開しているチェーン店で、スピーディーにこれが出てくるというメリットは大きなものがあると言い切っても良いはず。

 ……こうなるともう、「クオリティーは高いけど1000円超え」をどう思うか、というところにかかってきます。1000円を超える価格は、さすがに大台にのってしまったという印象ですね。

松屋「ビーフ100%ハンバーグ定食」

「1000円か〜、う〜ん、でも1000円だな〜」と思いながら食べました

 「クオリティーは高いけど1000円超え」。松屋でおいしいハンバーグが食べられる! しかし、4桁の金額を支払わなければならない! そういう究極の選択をせまられるメニューになっています。

 松屋のハンバーグで“究極の選択”なんて大仰な表現を使うな、という声もありましょう。しかし、松屋(さらに言えば、牛丼・定食チェーン店)をそれなりの頻度で使う人間にとっては、「注文するべきか、どうか?」という選択を、かなり、かな〜り悩む価格帯ではないでしょうか?

 ハンバーグ自体に関しては、軽い気持ちで注文したとしても、質的には多くの人が満足できるレベルではあるはず。本当に、価格をどう思うかでしょう。

モーダル小嶋

モーダル小嶋

1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願いします。

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