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モーダル小嶋の「これを食べたくなったので」 第6回

ホテルのラウンジとか、ゴルフ場のレストランとか、そういう感じ:

ココイチ「THE 牛カレー」の“ちょっといいカレー”感が絶妙すぎる

2023年07月27日 16時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

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CoCo壱番屋のTHE 牛カレー

「THE 牛カレー」
カレーハウスCoCo壱番屋
1030円
https://www.ichibanya.co.jp/menu/detail.html?id=829

ココイチの「牛カレーソース」復活

 「ちょっといいもの」を食べたいと思うときがあります。「ちょっといい」の価値観は人それぞれですが、とにかく“ちょっと”が重要な気がします。

 数千円、数万円出せば「いいもの」は食べられますが、さすがにぜいたくすぎる。しかし、いつも食べているものの量を増やしたりトッピングを付けたりしても、どうも特別感が薄い。

 なので、「いつもと同じではない」感がありつつ、現実的な価格でもあるという、“ちょっと”の違いが重要なのです。

 さて、カレーハウスCoCo壱番屋(以下、ココイチ)は7月16日より、数量限定メニューとして「THE 牛カレー」を販売しています。1030円、肉増しは1380円。

CoCo壱番屋のTHE 牛カレー

 2021年3月から期間限定で販売して好評だったという「牛カレーソース」を使用した商品。果物や野菜に香辛料を加えたチャツネや、タマネギ、りんごなどを使用しています。

 牛の旨味とともに甘味とコクを感じるカレーソースは、辛さが苦手な人でも楽しめる一皿とのこと。具材としてブイヨンでやわらかく煮込んだ牛肉が入っていて、「肉増し」をオーダーすれば牛肉が倍になります。

CoCo壱番屋のTHE 牛カレー

+クリームコロッケ1個 +ハーフスクランブルエッグ:1224円

CoCo壱番屋のTHE 牛カレー

+ハーフチーズ:1151円

CoCo壱番屋のTHE 牛カレー

+ハーフやさい:1155円

CoCo壱番屋のTHE 牛カレー

+ほうれんそう:1272円

“ちょっといい”ものを食べたという満足感

CoCo壱番屋のTHE 牛カレー

見た目はビーフカレー……というか、ハヤシライスっぽくもあります

 このカレー、すごくざっくり言ってしまうと、“ちょっといいカレー”という感じなんですよ。

 なにが“ちょっといい”のか。いつものココイチのカレーとは味が違いますし、もちろんレトルトのような感じではない。牛丼チェーンなどで出るカレーなどとも異なり、どっしりしたコクがあります。ビーフの甘味、旨味も感じられます。

CoCo壱番屋のTHE 牛カレー

辛さはあまりなく、コクで食べさせるタイプのカレー

 それでは、専門店の欧風カレーに優るとも劣らないクオリティーかというと、やや路線が違うんですよね。もうちょっとプレーンというか、作り込みすぎていない感じ。

 正直に言えば、圧倒的に上質というほどではない。でも、いつものカレーよりは“ちょっと”上だと感じる味の作りにはなっている。その塩梅が、なかなかよい感じ。

CoCo壱番屋のTHE 牛カレー

ブイヨンで煮込まれた牛肉のボリューム感もそれなり

 具材の牛肉も、とろっとした食感でありつつ、そこそこの厚みがあります。「うわっ、すごく厚い! とてもぜいたくだ!」というほどではありませんが、さびしくなるほど少量というわけでもない。このあたりの印象も悪くないです。

 なんというか……ホテルのラウンジとか、ゴルフ場のレストランとか、「(カレーの専門店ではない)“ちょっといい”ところで出てくるカレー」という雰囲気なんですよね。伝わるかしら。そんなところに行かないよ、そこでカレーなんか食べないよ、と言われたらそれまでですが。

 とても手が込んでいるわけではないかもしれないし、随所にこだわりがあるという感じではないかもしれない。でも、いつもより“ちょっと”上質。それなりに、いいものを食べたなという満足感があります。

 1030円という価格も悪くないです。カレーにしてはすこし高い気がする。でも、「高すぎる!」というほどでもない。「いつもと同じではない」感がありつつ、現実的な価格。

CoCo壱番屋のTHE 牛カレー

“ちょっと”だけ特別という感じ

 全体的に、“ちょっといいカレー”なのです。「ぜったいに食べるべき!」とか、「圧倒的なコスパ!」とかではないんですけど、“ちょっといい”ものを食べたいな〜という気分を満たすという点では絶妙なラインかと。

 ありそうでない……というか、どこかで食べたことはあるのだけれども、チェーン店では逆になかなか出てこないだろうなという風情のカレーです。クオリティー自体は高いと思うので、“ちょっといいカレー”を求めている人はぜひ。

モーダル小嶋

モーダル小嶋

1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願い申し上げます。

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