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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ第378回

Hondaの交通教育センターで初心者ライダー・新 唯がバイクの基礎をイチから学ぶ

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

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安全運転

教習所よりも速い速度での急制動体験をする新 唯さん

 バイクに乗りたいけど、久しく乗ってない。まだ初心者なので、もう少し上達したい。「交通教育センターもてぎ」では、そのような初心者&リターンライダー向けのコースがあるというので、最近何かと話題のタレント・新 唯(あらた ゆい)さんに体験してもらいました。バイク、好きになってくれるといいのですが……。

◆バイク初心者が陥りがちの恐怖心を克服する

 今春に行なわれた那須川天心選手のプロボクシングデビュー戦で、ラウンドガールを勤めてからメディアの注目を集める唯さん。一時、インタビューを受けるたびに「バイクの免許をお持ちなんですね」という話から「バイクは何に乗っていらっしゃるんですか」といった質問が投げかけられるのだとか。

安全運転

最後のバイク取材となったHondaのレブル250

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インストラクターの後ろに座って一本橋体験

 ですが、実は彼女はバイクを所有していません。バイクに乗るのは現状ASCII.jpの取材時だけのようで、昔の少年漫画誌風に語るなら「唯さんのバイク乗車姿が載っているのはASCII.jpだけ!」。そんな貴重なバイクを運転する機会、つまりバイク取材は最近お休みがち。というのも、昨年夏以降、彼女は左足首を曲げると痛いと訴えはじめたから。大事が起きたら大変ですので、一旦中断することに。

 その後、バイク取材は復活することなく時間が経ってしまいましたが、子供の頃は父親が運転するバイクにタンデムしていたことから「バイクは後ろに乗る乗り物です!」と力説したり、教習所でも「指導員の後ろに乗っての一本橋は楽しかった」と言うあたり、バイクそのものがキライなわけではないようです。

 現在、バイク乗車を避けようとするのは恐怖心ゆえのこと。「だって立ちゴケが怖いし、修理代がかかるじゃないですか」。この恐怖心は、初心者やリターンライダーの誰もが抱くものでしょう。それもあって教習所の中には、リターンライダー向けの教習も行なっています。ですが「また教習所に行きましょうか」というと、猛反発を受けるのは明らか。

 そこで今回は、交通教育センターもてぎが行なっている「バイクのスクール」の門を叩くことになりました。

◆Hondaは企業の責任として交通安全講習を実施する

安全運転

交通教育センターもてぎ

 交通教育センターとは、参加体験型の実践教育をするHondaの安全運転教育施設。全国に7ヵ所あり、交通教育センターもてぎは、サーキットが開業した1997年から営業しています。唯さんが普通自動二輪免許を取得した「レインボーモータースクール和光」も、Hondaの1施設になります。

 なんでバイクやクルマを売るHondaが交通教育センターをやっているの? というと、話は50年以上前の1960年代にまでさかのぼります。当時、交通事故死者数は年間1万人を超え「交通戦争」の言葉が生まれた時代。「交通機関を扱っている企業としてどうあるべきか、バイクを、クルマをつくり、売るだけでよいのか」と、創業者の本田宗一郎氏をはじめ社内ではパーソナルモビリティを世の中に提供するメーカーの果たすべき役割を真剣に考えたそうです。

 そして、安全運転教育というソフトウェアを通じて、交通事故死者の増加に歯止めをかける必要性を感じ、安全運転講習所をHondaが所有する鈴鹿サーキット内に併設しました。

 時を同じくして、警察では白バイ隊員に対して運転教育を行なう「白バイ訓練」がスタート。そんなある日、中部管区の白バイ隊長が鈴鹿サーキットの安全運転講習所(現:鈴鹿サーキット交通教育センター)に「どうしたら白バイ隊の殉職事故を防げるのか」という相談したところ、1964年10月から同施設で白バイ・パトカー運転技術の訓練が始まり、殉職者が0に。

 その後、1970年に本田技研工業内に安全運転普及本部が発足し、全国に交通教育センターを設置。企業だけでなく個人も含めた、乗り物を運転する全ての人を対象とする安全運転教育をするようになったというわけです。

 と書くと、堅苦しいように見えますが、同施設では「楽しく体験する」に力を入れているようです。教習所では行なわない実践的な経験をすることで、運転技術を身に着ける施設なのです。

◆ペーパーライダーだからこそ受講する意味がある

 「今回の企画の話を聞いてから、ホントに寝れないくらいに心配でした」と唯さん。さらに教習所と同じ服装の指導員の姿を見て「教習所で上手く乗れなかった思い出が蘇りました」と、テンションは下がり気味です。

安全運転

バイクを支える唯さん

 バイクのスクールには、色々なメニューが用意されています。今回はベーシックコースを受講していただきました。同施設メニューには、「モビリティリゾートもてぎ」の二輪モータースポーツの最高峰「MotoGP」も開催されるレーシングコースを走行するものや、敷地内の林道を走行するものまで様々。

 「サーキットを走ってみたいけれど、ちょっと怖そう」とか「オフロードやってみたいけれどバイクがない」という方にもピッタリです! 金額はコースにより異なりますので、交通教育センターもてぎのウェブサイトをご覧ください(公式サイト

 唯さんが今回受講するのはベーシックコース。街中での運転が苦手な人向けのプログラムで、安全で安定した走行やバランス感覚の練習をするというもの。基本朝10時からスタートし、約1時間のお昼休みを挟んで夕方4時までみっちり。気になるお値段は1万3000円で、申し込みはウェブサイトから行ないます。

 「教習所だって1日2コマまでですよ!」と唯さん。なお、指導する内容は、本人の習熟度などにより多少変わるようで、今回は唯さんに合わせたものになっています。またすべてをお伝えすると、何字あっても足りないので、ここでは講習の一部をかいつまんでお伝えすることをあらかじめ申し上げます。

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ズラリと並んだバイクたち

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オフロードコースもあるため、悪路用のバイクも用意されている

 バイクは貸出をしてくれます。というのも、自分のバイクが転倒して、灯火器及び反射器、指示装置が壊れてしまったら、帰ることができないから……。家に帰るまでが「バイクのスクール」です。

 貸してもらえるバイクは色々あるのですが、今回は「CB400 SF」。ちなみに、排気量が250ccの軽いバイクもあるようです。このCB400 SF、教習車としても使われているバイクで、苦楽をともにしたこともあってか、姿を見るやいなや教習所時代が蘇ったようです。特に引き起こし時にみせた青ざめた顔は、いまだ覚えています……。

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CB400 SuperFour

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教習者とメーターが異なる

 バイクは教習所の仕様とは異なり、ギアポジションランプのない市販車そのもの。転倒時に備えてのガードは用意されていますが、それとて教習車よりも小さいものになっています。そして一番の違いはバックミラーがないこと……。

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