◆街で使い切れないパワーより、使い切れるパワー
第一印象はすこぶる良好。では実際の動力性能はいかがなものか、スペックから紹介しよう。エンジン排気量は249cc、水冷4ストローク DOHC4バルブ単気筒。最高出力は24PS/8500rpm、最大トルクは2.3kgf・m/6200rpmとなっている。普段使いするには、十分なスペックだろう。実際に乗ってみても、使い切れるパワーとトルクは、心地よいものだ。使いきれないパワーをおっかなびっくり乗っているより、はるかに気持ち良く走れる。
しかも、250ccでありながら単気筒エンジンならではの鼓動感も感じることができる。パワーの出方もマイルドで、ゆっくり走ったり、通勤に使うにも最適と言って良いだろう。今回はダートに行くチャンスはなかったが、マイルドに発生するパワーはダートでも使い勝手が良さそうな印象のエンジンだ。
車体はレブルのメインフレームを流用し、シートレールのみ独自開発している。と言うのも、スクランブラーである以上、シート高はツアラーと同じと言うわけにはいかない。ダートに入った時の、タイヤのクリアランスや最低地上高を確保しなければならないからだ。そのためレブルに比べればシート高は100mm程度上がったが、そのぶんスポーティーで走破性は向上している。
ツアラーと比べるのもなんだが、ハンドル、シート、サスペンションピボットが、より直線的になる事で運動性能は格段に向上する。このCL250も、スクランブラーの名を冠するに相応しい運動性能を持ち合わせているようだ。
◆大口径タイヤの恩恵で乗り心地は優しい
乗り心地だがフロント19インチ、リヤ17インチのタイヤを採用することでこのバイクの性格が見えてくる。今回の試乗は東京都内だったため、本格的なワインディングを試せたわけではないがポテンシャルの高さを実感することはできた。
スポーツモデルほどクイックではないが、シッカリした接地感があり、コーナリングもかなりイケル。大口径のタイヤの恩恵で、過剰に攻撃的ではないため、疲労を軽減してくれる。かと言ってダルいハンドリングでもない。まさに通勤から、ツーリング、ある程度のスポーツライディングもこなしてくれるモデルだ。
【まとめ】軽量なので初心者や女性、シニアにもオススメできる
車重も172kgと非常に軽量だ。スクランブラーの生命線とも言える車重の軽さは、ブレーキや加速、燃費などに非常に効いてくる。たとえパワーがなくとも、重量を減らせばパワーウエイトレシオは向上する。パワーウエイトレシオが同じなら、ハイパワーの重量車に比べて運動性能は遥かに高い。これは車庫から出して、走って帰って来るまでの長時間にわたって効いてくる。そのため初心者や女性、体力の落ちてきたシニア層には特にうれしいバイクと言える。
価格も62万1500万円と手を出しやすい設定になっているし、車検が必要ない250ccなのも経済的にうれしい。大都市に住むライダーから、田舎暮らしを楽しんでいるライダーまで生活環境にとらわれることなくチョイスできるバイクと言える。
■筆者紹介───折原弘之
1963年1月1日生まれ。埼玉県出身。東京写真学校入学後、オートバイ雑誌「プレイライダー」にアルバイトとして勤務。全日本モトクロス、ロードレースを中心に活動。1983年に「グランプリイラストレイテッド」誌にスタッフフォトグラファーとして参加。同誌の創設者である坪内氏に師事。89年に独立。フリーランスとして、MotoGP、F1GPを撮影。2012年より日本でレース撮影を開始する。
■写真集
3444 片山右京写真集
快速のクロニクル
7人のF1フォトグラファー
■写真展
The Eddge (F1、MotoGP写真展)Canonサロン
Winter Heat (W杯スキー写真展)エスパスタグホイヤー
Emotions(F1写真展)Canonサロン

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