「Exadata」マシンをAzureデータセンターに設置、フルマネージドDBサービスを提供
「Oracle Database@Azure」発表、オラクルとMSのマルチクラウド協業が深化
2023年09月19日 07時00分更新
オラクルとマイクロソフトは2023年9月14日(米国時間)、両社のパートナーシップのもとで、フルマネージドのOracle Database(Oracle DB)サービスが「Microsoft Azure」クラウド上で稼働する新サービス、「Oracle Database@Azure」を発表した。パフォーマンスや価格、機能はOCI上のOracle DBサービスと同等としており、北米および欧州のAzureデータセンターから提供を開始する。
オラクルとマイクロソフトでは、2019年には両社クラウドのリージョン間を高速インターコネクトで結ぶ「Oracle Interconnect for Microsoft Azure」を、また2022年にはAzureポータルからOCI上のマネージドデータベースサービス群を管理できる「Oracle Database Service for Microsoft Azure」をそれぞれ提供開始し、Azure/OCIのマルチクラウド活用を容易にする取り組みを進めてきた。
今回のOracle Database@Azureは、この動きをさらに一歩進めるものとなる。
具体的には、マイクロソフトのAzureデータセンター内にオラクルのサービスインフラ(Oracle Exadataハードウェア)を配置し、これを使ってOracle DBサービスを提供する。これによりAzureユーザーは、低レイテンシかつセキュアに同一データセンター内のOracle DBサービスが利用できる。
発表によると、Oracle Database@Azureにおいても、OCIで提供するOracle DBサービスと同等のパフォーマンス、スケール、可用性、機能、価格を実現する。「Oracle Exadata Database Service」や「Oracle Autonomous Database」「Oracle Real Application Clusters(RAC)」などもサポートする。
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