NTT島田社長「ユニバーサルサービスのあり方を含めて議論」
NTTの島田社長がNTT法を見直すべきとしている点は主に2つだ。
ひとつはNTTに対して「電気通信技術に関する研究の推進、成果の普及」をしなければならないという責務が存在する。この責務により「NTTと組むと研究成果を開示しなくてはならず、それを嫌がるパートナーがいる。経済安全保障の要素も強く意識される時代であり、開示することで、国際競争上の課題があると認識している」(島田社長)というのだ。
もうひとつが「日本全国、あまねく安定的な電話役務の提供をする」という責務だ。いわゆるユニバーサルサービスといい、全国どこでも固定電話サービスを提供しなければならないとされている。
しかし、固定電話の契約者数は、2023年3月まで約1350万件となっており、毎年150万件のペースで減少している。つまり、今後10年もすれば契約者数がゼロになる可能性もあるのだ。
島田社長は「現在も赤字事業で経営上の負担が増えてくる。ユニバーサルサービスのあり方を含めて議論しなくてはならない」としている。

この連載の記事
-
第262回
トピックス
ソフトバンクとKDDIが“空の救助網” 雪山遭難、ドローンで発見 -
第261回
トピックス
スマホ5G“ミリ波”肩透かし 6Gは“センチメートル波”が鍵に -
第260回
トピックス
ドコモ苦戦 携帯3社、“値上げ”で明暗 -
第259回
トピックス
KDDI、通信品質で再び首位に ドコモとソフトバンクが不満「あの評価基準はおかしい」 -
第258回
トピックス
アドビ、AIで若年層開拓 “映える”画像を作りやすく -
第257回
トピックス
ドコモ経由の“NISAデビュー”増える マネックスか、SBIか、悩ましい選択に -
第256回
トピックス
KDDIドローン事業、9年目で軌道に乗る兆し 無人AIポート運用に成功 -
第255回
トピックス
楽天モバイル“値上げしない宣言”に他社が苦言 「自分たちでネットワークを構築しないくせに」 -
第254回
トピックス
クアルコム「Snapdragon」名称迷走 PC市場での認知施策が課題に -
第253回
iPhone
アップル新型「iPhone」全部比べた オススメはこれ -
第252回
トピックス
アップル「iPhone 17」eSIM専用に? 注目集める - この連載の一覧へ











