Honda「TEAM YAMATO」に密着

Honda「S660」を作った中の人はレーシングチームの監督兼ドライバーになっていた!

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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折角なので言わせてもらいます
「HRCはFIT RSのMT仕様を作るべき!」

FIT RSメディア試乗会に展示されていたJOY耐参戦カラーのFIT RS

 話は本稿からそれるのですが、せっかくの機会なので、筆者の胸の内を書かせてもらいたいと思います。以前FIT RSのメディア試乗会に参加した時のこと。開発陣がJOY耐に参戦しているということから、参戦車両のラッピングがなされたFIT RSを展示。エンジニアは本作がレース参戦による知見から足回りを決めたという話をしきりにされました。

 それはASCII.jpでもほかのメディアでも書かれているかと思いますし、多くのメディアは「そういうのが大事」みたいな事を伝えているかと思います。

 試乗後に行なわれたエンジニアとの懇親会で「レースに出られたのなら、FIT RSにMTグレードが必要だと感じられなかったのですか?」と尋ねました。だって前のFIT RSにはMTグレードがあったのですから。ですが答えは「MTグレードは台数がそれほど出ないですし、そもそもあのエンジンは回しても、そんなに面白くはないので」と営業的な面と、そういうエンジンではないという残念な回答。

 売れない物を作らないというのは企業としては当然の判断でしょう。ですが環境性能の面で色々あることは承知していますが、回して面白くないのだったら、往年のB16B型エンジンとは言わないまでも、高出力で回して面白いエンジンを作るのがアナタがたのお仕事では? とお話した次第。それを予定していた30分を大幅に超える1時間半も熱弁してしまいました。

2022年7月1日に行なわれたイベントで出た来場者の声

 これは根拠がない話ではなく、実際2022年7月1日、Honda本社ビル1階・ウエルカムプラザ青山でシビック50周年イベントが開催された時、会場からそういうクルマを求める声が多数聞かれたから。もちろん彼らだって本当はそうしたいのかもしれません。ですが、車格が変わったとはいえ、20年前は200万円で買えたシビック TYPE Rが500万円近くなってしまった今、FITが受け皿にならなければいけないのでは? 実際TYPE Rは受注ストップするほど売れているのですから、そういうクルマの需要はあるのですよ。

ホンダ・レーシング 取締役兼企画管理部部長 長井昌也氏

 さらに申し上げると、HRCは富士24時間レース前に行なわれた参戦会見で、ホンダ・レーシング 取締役兼企画管理部部長の長井氏は「S耐にHonda車が少ないのは残念」と語りました。レースに参戦できるベース車両がないのですから、参戦車両が少ないのは当然のことです。

HRCが開発を進めているシビック TYPE R

 そして、HRCがS耐に参戦する理由としてFL5型シビック TYPE Rのカスタマーレース仕様の開発と、Hondaファン(HRCファン)を増やすとともにブランディングやマーチャンダイズ(商業化)を模索したいとおっしゃいました。HRCがプライベーターチームのS耐参戦のためだけにシビック TYPE Rのカスタマーレーシング車両を開発しているとは考えづらく、恐らくシビック TYPE Rオーナーズカップを開催し、その参戦車両としてカスタマーレーシング車両の販売を考えられているのでしょう。ですが、N-ONEオーナーズカップの上がシビック TYPE Rって……、敷居が一気に高くなりすぎませんか? 

ヤリスカップカー

 ですので、ダートラやS耐参戦のベース車として、TRDがヤリスのカップカーを販売するように、FIT RSにMTを載せ、内装はロールゲージ&ドンガラのカップカーをHRCが制作・販売するというのはダメなのでしょうか? 応援グッズを作るのも大切ですが、HRCブランドのブランディングやマーチャンダイズのためにも「レーシングサービスに指示されるクルマ」を出すべきではないでしょうか。

 HRCの参加型モータースポーツ プロジェクトリーダー 岡 義友さんと椋本さんは面識があるのですから、まずはFITでやってみてはいかがでしょう。グリッドを歩きながら妄想を膨らませたことを、「ASCII.jp成年の主張SUGOコンクール」としてしたためてみました。

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