このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第415回
山根博士のグロスマレビュー
高級バッグ風ボディーに6000万画素フロントカメラ「HUAWEI nova 11 Pro」に物欲を刺激される!
2023年06月01日 12時00分更新
ファーウェイのスマートフォンの3本柱のうちの1つ、自撮り撮影を強化したnovaシリーズの最新モデル「HUAWEI nova 11 Pro」が4月に海外で発売された。価格は3699元(約7万3000円)。
今までのスマートフォンにはない美しいボディー仕上げに、強力なデュアルフロントカメラを搭載。いったいどんなスマートフォンなのか、実機を試した。
HUAWEI nova 11 ProはチップセットにSnapdragon 778G 4Gを搭載したミドルレンジのスマートフォンだ。ディスプレーは2652×1200ドットの高解像度で、120Hz駆動のOLEDを採用。左上にはiPhoneのDinamic Islandのように横長の窓が見えるが、ここにはフロントカメラを2つ、6000万画素の超広角17mmと800万画素の望遠52mmを備える。17mm側で超広角と広角をカバーする設計になっているのだ。
リアカメラは5000万画素の広角と800万画素の超広角の2つを搭載する。カメラスペックからフロントカメラ性能を重視した製品であることがよくわかるだろう。後述するが背面はビーガンレザー仕上げだ。バッテリーは4500mAhで100Wの急速充電に対応、15分で満充電にすることができる。
本体サイズは約74.4×164.3×7.9mm、カメラ部分のでっぱりは気にならないレベル。重量は188gで、200gを切っていることもあり、持ってみるとかなり軽く感じられる。カラバリはグリーンとブラックの2色。
ディスプレーは側面をカーブさせたエッジデザイン。カーブ半径はそれほど大きくなく、握ったときに手のひらで誤動作することもなかった。ちなみに、上位モデルとして「HUAWEI nova 11 Ultra」も中国で発売されているが、そちらは衛星通信に対応し、携帯電話ネットワークのないエリアでも緊急メッセージの送信などが可能だ。
テストしたモデルは中国品であり、OSはファーウェイが開発したHarmonyOSの最新バージョン、HarmonyOS 3を搭載する。AnTuTuのスコアは530299とチップセット相応レベル。ミドルレンジモデルとして考えると十分だろう。
さて、HUAWEI nova 11 Proの一番の魅力と感じられるのが本体の仕上げだ。背面のビーガンレザーの上に、novaの文字をモチーフにしたデザインが等間隔に型押しされており、その雰囲気はブランド品の革製のバッグのようだ。手で触れた質感も非常によく、このままカバーをつけずに使いたいと思わせてくれる質感である。HUAWEI nova 11 Proは自撮り強化モデルであり、メインターゲットが女性層であることからこのような仕上げにしたのだろう。
フロントカメラ重視だが
リアカメラも必要十分
前述したようにHUAWEI nova 11 Proはリアカメラよりフロントカメラを重視した設計になっている。リアカメラの5000万画素+800万画素という組み合わせだけを見れば、特徴のないどこにでもある普通のミドルレンジモデルと思ってしまうだろう。
カメラのUIもシンプルだ。夜景、ポートレート、写真、ビデオ、VLOG、その他のモードを備えており、VLOGをすぐに撮影できるようにしている点も特徴だ。その他モードでは一通りの特殊撮影モードなどが備わっている。ハイレゾでは5000万画素への切り替えが可能で、AIのON/OFF設定も可能だ。
HUAWEI nova 11 Proの最大の特徴であるフロントカメラは、ポートレートモードに切り替えると細かい操作が可能になる。リアカメラでポートレートモードに切り替えると美顔効果としてビューティーレベルを数字で切り替えることしかできない。一方フロントカメラでポートレートモードを使うと肌のなめらかさ、顔の輪郭、肌のスキントーンをそれぞれ細かく設定できるのだ。
それ以外のカメラ機能としてはHarmonyOS 3のマルチカメラモードを搭載。ほかのHarmonyOSスマートフォンのカメラをHUAWEI nova 11 Proの画面に表示させ、2機種のカメラの同時撮影もできる。
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