第415回 最新パーツ性能チェック
白いSteel Legendのビデオカードも登場!?
ASRockがRadeon RX 7600搭載ビデオカードを3シリーズで発売!先行してPhantom Gamingモデルの性能をチェック
ゲーム6本でパフォーマンスをチェック
ここから先は実ゲームでの検証となる。検証は全て「FrameView」を用いてディスプレーに投影されるフレームレートで比較する。また、全てのカードはNVIDIAの電力測定デバイス「PCAT v2」を経由して接続され、ベンチマーク時のカードの実消費電力(TBP)の平均値、さらに平均フレームレートをTBPで除したワットパフォーマンス(Perf/Watt)も同時に取得した。
「Overwatch 2」では、画質“エピック”を選択しレンダースケール100%、フレームレート上限600fps、さらにFSR 1はオフに設定。マップ“Eichenwalde”におけるBotマッチを観戦中のフレームレートを計測した。
本稿では主にフルHDでのパフォーマンスに注目する。前世代のRX 6600 XTに対しては10%程度の上昇にとどまるが、旧世代GeForceの60番台に対しては1.6倍〜2.75倍のフレームレートが出ている。最低フレームレート(この値が出るのは全体の1%未満に過ぎない)が90fpsを割っているのが気に入らないなら、画質を高くらいにしてみると良いだろう。
今回一応WQHDや4K解像度でもテストしているが、AMD Radeon RX 7600 Phantom Gaming 8GB OCならWQHDでも一応ゲームにはなる。ただし4Kともなるとさすがに厳しい。
続いては「Call of Duty: Modern Warfare II」だ。画質は“極限”、アンチエイリアスは“ウルトラ品質”に設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。
Overwatch 2以上に描画負荷が高いためGPUの性能差がよりハッキリと出るようになった。RTX 2060からの乗り換えであれば、フルHD環境でほぼ2倍、GTX 1060 6GBからなら3倍以上と伸びしろは大きい。ただ最低フレームレートの落ち込みが激しいので、これもOverwatch 2同様に画質を1段下げるのが良い感じだ。フルHDでなら割と高フレームレートが期待できるが、RX 7600の仕様上WQHDより上では少し厳しい性能といえる。
次は「Rainbow Six Siege」で試してみよう。APIにVulkanを選択し、画質“最高”をベースにレンダースケール100%を追加。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。
描画負荷はOverwatch 2よりも軽いため、フルHDであればRTX 2060もまだ現役、GTX 1060 6GBでもeスポーツシーンには無理だが割と高フレームレートで動作する。だがAMD Radeon RX 7600 Phantom Gaming 8GB OCならリフレッシュレート360Hz級の高速ゲーミング液晶のパフォーマンスが活きる性能が出せる。このゲームであればWQHD@165Hz液晶や4K@144Hzあたりのプレイ環境も構築できそうだ。
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