産学官連携! 北九州市子ども食堂支援「トマトの恩返しカレー」販売開始
北九州市では、九州栄養福祉大学、西日本工業大学、響灘菜園と子ども食堂支援の協定を締結し、ボランティア派遣やトマトの寄贈など、様々な団体と連携して子ども食堂支援を行なっている。
この連携協定をきっかけに、響灘菜園で発生する、食べられるのに表面の傷などで店頭に並ぶことのないトマトを有効活用して、子ども食堂支援に役立てようというプロジェクトがスタート。産学官連携し、「トマトの恩返しカレー」が完成した。
トマトの恩返しカレーは、北九州市に本社を置く「ファディ」22店舗にて5月から一般販売を開始。販売されたカレーの売上の一部を活用し、同カレーが市内の子ども食堂に無償提供される。
北九州市役所で行なわれたお披露目会では武内市長がトマトの恩返しカレーを試食し、「トマトの酸味がちょうど良く具材の食感も楽しい。皆の想いがカレーという形となり支援の輪がつながっていくこと、さらに企業×大学×行政の産学官連携のモデルケースとなる素晴らしい取り組みです」と感想を述べた。
レシピ開発を担当した九州栄養福祉大学の緒方氏は「トマトだけだと酸味が強いため、和らげるためにサツマイモを使っています。当初はカボチャかサツマイモかで悩んでいましたが、食感や色味を考慮しサツマイモに決定。子どもたちが好むような味に仕上げました。出来栄えは120点満点です。」と開発秘話を話す。
また、パッケージデザインを担当した西日本工業大学の仲宗根氏は「ネーミングの段階で何度も悩み、いくつかの候補を出しながら皆で決定しました。また、デザインは子どもたちに想いが伝わるよう絵本のような温かみのある水彩画風のタッチに仕上げました。」と想いを伝えた。
■プロジェクト関係団体
・九州栄養福祉大学生(レシピ開発担当)
・西日本工業大学生(パッケージデザイン等を担当)
・響灘菜園株式会社(トマトの提供、プロジェクトの統括等を担当)
・株式会社マル商(開発したレシピのレトルト化、カレーの製造を担当)
・子ども食堂ネットワーク北九州(トマトの恩返しカレーの子ども食堂への配布)
・その他関係団体・企業
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