このページの本文へ

最新パーツ性能チェック 第412回

7万円台からの新世代メインストリーム、GeForce RTX 4060 Ti(8GB)レビュー【前編】

2023年05月23日 22時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

検証環境は?

 今回、RTX 4060 Ti(8GB)の性能を検証するために、比較用として1ランク上のRTX 4070、旧世代のRTX 3070 Ti/RTX 3060 Ti/RTX 2060/GTX 1060を準備した。GTX 1060、RTX 2060はユーザー数がそれなりに多い(Steam Hardware Surveyにおいてはトップから2番目と5番目)GPUである上に、発売から割と時間が経過しているため、比較用には丁度良いと判断した。RTX 3070やRTX 3060も試したかったが時間の制約上から断念せざるを得なかった(なぜか今年は時間的制約が特に厳しい……)。

 以上を踏まえた検証環境は以下の通りとなる。Resizable BARやSecure Boot、コア分離(VBS)や、HDR(Windows HD Color)はすべて有効化している。ただし、ローカルセキュリティー機関の保護(LSA)はUIが出現しなかったため無効のまま検証した。

検証環境
CPU AMD「Ryzen 7 7800X3D」
(8コア/16スレッド、最大5GHz)
CPUクーラー ASUS「ROG RYUJIN II 360」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード ASRock「X670E Pro RS」
(AMD X670E、ATX、BIOS 1.24.AS02)
メモリー G.SKILL「F5-6000J3038F16GX2-TZ5N」
(16GB×2、DDR5-5200動作)
ビデオカード NVIDIA「GeForce RTX 4070 Founders Edition」、
NVIDIA「GeForce RTX 4060 Ti(8GB)Founders Edition」、
NVIDIA「GeForce RTX 3070 Ti Founders Edition」、
NVIDIA「GeForce RTX 3060 Ti Founders Edition」、
NVIDIA「GeForce RTX 2060 Founders Edition」、
NVIDIA「GeForce GTX 1060 6GB Founders Edition」
ストレージ Corsair「Force Series MP600 CSSD-F1000GBMP600」
(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0、システムドライブ用)、
Silicon Power「PCIe Gen3x4 P34A80 SP002TBP34A80M28」
(2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、データドライブ用)
電源ユニット Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」
(1000W、80 PLUS PLATINUM)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2)

RTX 3070 Tiより微妙に下

 では、定番となる「3DMark」のスコアー比べから始めよう。

3DMark:ラスタライズ系テストのスコアー

3DMark:レイトレーシング系テストのスコアー

 ラスタライズ系テストにおけるRTX 4060 Ti(8GB)の立ち位置はRTX 3070 TiとRTX 3060 Tiの中間といったところ。RTX 3070 Tiから見ると7〜19%下、RTX 3060 Tiから見ると1〜12%上となる。RTX 3070 Tiとの差が最も大きく、かつRTX 3060 Tiとの差が最も小さいのが4Kを想定したFire Strike Ultraであることから、描画負荷が高いシチュエーションではメモリーバス幅が強いボトルネックになる事を示唆している。

 レイトレーシング系テストも同傾向となるが、Turing/Pascal世代のGeForceとの差が特に大きい。旧世代の60番台は“とりあえず動く”程度。GTX 1060に至ってはCUDAコアによる処理なのでPort Royalがギリギリ動くレベルだ。RTX 4060 Ti(8GB)は、RTX 3060 Tiを7〜14%上回っている。

 これをもってRTX 4060 Ti(8GB)でもレイトレーシングが実用的! と言い切れる訳ではないが、DLSS Super Resolution(DLSS SR:旧来のDLSS)やDLSS FG等を効果的に組み合わせたり、レイトレーシングのレベルを調整したりすれば実用レベルに持って行けるはずだ。

 続いては、ラトックシステム「RS-WFWATTCH1」を用いてシステム全体の消費電力を確認しておきたい。アイドル時はシステム起動10分後の安定値、高負荷時はTime Spy(3DMark)のGraphics Test 2実行中のピーク値を示す。

システム全体の消費電力

 最も高い消費電力を示したのがRTX 3070 Tiだが、これはAmpere世代かつTGPも290Wと高いので当然といえる。そしてTGP(TDP)が160WであるRTX 4060 Ti (8GB)とRTX 2060がほぼ同じ消費電力である点に注目。すでにRTX 2060を運用できているユーザーであれば、電源ユニットの交換を考えずにRTX 4060 Ti(8GB)への換装で大きなパフォーマンスゲインが得られることを示している。

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中