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アスキー画像生成AIイラスト研究会 第3回

同じキャラクターを様々なイラストで使うには?

画像生成AI「Midjourney」で特定のキャラクターを様々なシチュエーションで活躍させる方法

2023年05月01日 11時00分更新

文● ムラリン/編集 ASCII

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キャラクターに表情を付けてみよう

 続いて表情を変えられるか見てみましょう。まずはハッピーな笑顔。プロンプトの最後に[happy joyful smiling]と加えています。表情を付けるときには、スマイルのように感情を表す言葉に加えて、ハッピーやジョイフルのようなキャラの心境を示す言葉を加えたほうがうまくいきます。さらに、[--iw 0.75]というパラメーターを付けています。これはimage weights(画像の重さ)というパラメーターで、イメージプロンプトの比率を調整するためのものです。参照画像にあった表情の影響を軽減するために付けています。にじジャーニーで扱える[--iw]の値は、0~2の間の数値です。0は影響しないで、2は2倍の重みづけをするという感じになるので、0.75だとちょっと参照値を落とすというくらいです。

感情表現プロンプト(ハッピーな笑顔)
新・画像1のURL 新・画像2のURL 新・画像3のURL 新・画像4のURL Fusion of Japanese and Disney animation styles, on white background, head shot of cheerful 10-year-old boy, tousled red hair only, happy joyful smiling --iw 0.75 --niji 5

ハッピーな笑顔

 彼の怒ったろころを見てみましょう。少年漫画だと怒り表現は必須ですからね。ここでは、最後に[angry , rage , unhappiness]を加えると共に、もともとあった[cheerful](快活な)という言葉も削りました。これがあることで表情が引っ張られることに気づいたためです。結果、これまでポートレートを出力してくれてましたが、一部はヘッドショットのキャラシートになってしまっています。元画像の表情から離れるのでいろいろ試行錯誤しているためですかね。このあたりの仕組みはよくわかりません。

感情表現プロンプト(怒りの表情-アンハッピー)
新・画像1のURL 新・画像2のURL 新・画像3のURL 新・画像4のURL Fusion of Japanese and Disney animation styles, on white background, head shot of 10-year-old boy, tousled red hair only, angry , rage , unhappiness --iw 0.75 --niji 5

怒った顔

 続いて悲しみの表情を見てみましょう。[sad ,unhappiness --iw 0.5 ]として、イメージウェイトを0.5まで下げてみましたが、このモデルで悲しみの表情を作るのは苦手なようです。またそれとは別に、イメージウェイトが下がった分、髪型もちょっとイメージから離れてしまいました。最初に作ったロールモデルが元気な男の子で、かなりネアカなモチーフになってしまったのが原因だと思います。みなさんがキャラモデルを作る際は、できるだけ余計な装飾は外して無表情に近いサンプルを選んだほうがいいかも知れません。

感情表現プロンプト(怒りの表情-アンハッピー)
新・画像1のURL 新・画像2のURL 新・画像3のURL 新・画像4のURL Fusion of Japanese and Disney animation styles, on white background, head shot of 10-year-old boy, tousled red hair only, sad ,unhappiness --iw 0.5 --niji 5

悲しい顔(?)

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