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最新パーツ性能チェック 第411回

DLSS FG対応ゲームではRTX 30シリーズとどう変わる?

流行りのAI処理でもパフォーマンスを徹底検証!GeForce RTX 4070レビュー【後編】

2023年04月23日 11時30分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

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DLSS FGで一気に伸びる「Atomic Heart」

 「Atomic Heart」では画質“アトミック”とし、フレームレート上限は500fpsに設定。ゲーム開始直後、ボートを降りた後のシーンでフレームレートを計測した。

Atomic Heart:1920×1080ドット時のフレームレート

Atomic Heart:2560×1440ドット時のフレームレート

Atomic Heart:3840×2160ドット時のフレームレート

 Dead Space (2023)ほどではないが、WQHDより上の解像度ではRTX 4070は3080より力不足の感が増してくる。RTX 4070のターゲットとなるWQHDで考慮すると、高フレームレートとは言えないまでも、60fpsを余裕でキープできるパフォーマンスを出せている。

 続いてDLSS使用時のパフォーマンス比較だが、ここより先はすべてDLSS FG対応のゲームとなる。よってRTX 4070 Tiや4070のデータは、すべてDLSS SRとFGをセットで利用している。DLSS SR設定はこれまでと同様“パフォーマンス”設定だ。

Atomic Heart:2560×1440ドット+DLSS SR/FG有効時のフレームレート

Atomic Heart:3840×2160ドット+DLSS SR/FG有効時のフレームレート

 DLSS SRとFGを併用することでRTX 4070のフレームレートは大きく向上。WQHDではRTX 3080を約25%上回る平均フレームレートを叩き出している。ただし、4KではDLSS FGの存在に関わらずRTX 3080に追い付かれている。とはいえ、この時の内部解像度はフルHDなので、今回の観測ではDLSS FGの効きが今ひとつの印象だ。

Atomic Heart:ベンチマーク中のTBP(上)とワットパフォーマンス(下)

 消費電力やワットパフォーマンスについてはこれまで観測されてきた傾向と大差ない。フルHDの段階でもRTX 4070の限界に近いTBPを引き出している、というのは前掲のCall of Duty: Modern Warfare IIとは異なる傾向といえる。

VRAM 10GBでは圧倒的不利になった
「Cyberpunk 2077」

 「Cyberpunk 2077」では画質“レイトレーシング:ウルトラ”をベースに、DLSS SRはひとまずオフに設定。ゲーム内ベンチマーク再生中のフレームレートを計測した。

Cyberpunk 2077:1920×1080ドット時のフレームレート

Cyberpunk 2077:2560×1440ドット時のフレームレート

Cyberpunk 2077:3840×2160ドット時のフレームレート

 フルHD〜WQHDまではこれまで見てきた通りの結果だったが、4KになるといきなりRTX 3080が失速。この理由はVRAMの容量で、10GBのRTX 3080ではVRAM不足のペナルティーがとりわけ大きい。ただ、12GB載っているRTX 4070 Tiや4070でもフレームレートが激しく低下しているので、ネイティブ解像度で遊ぶならWQHDまでが限界といえる。

 続いてはDLSS SR/FG使用時のパフォーマンス比較だ。

Cyberpunk 2077:2560×1440ドット+DLSS SR/FG有効時のフレームレート

Cyberpunk 2077:3840×2160ドット+DLSS SR/FG有効時のフレームレート

 DLSS SRとFGを組み合わせることで、RTX 4070はレイトレーシングあり(先日解放されたパストレーシングではない)の状態でも安定したフレームレートが期待できる。パストレーシングに関してはRTX 4070でプレイする限り、WQHD+DLSS SR&FGで平均60〜70fpsといった感じになる。RTX 3070はもちろん3080でも無理筋な設定でも、RTX 4070ならDLSS FGを併用することでプレイアブルなフレームレートになる、という点は高く評価すべきだろう。

Cyberpunk 2077:ベンチマーク中のTBP(上)とワットパフォーマンス(下)

 DLSSなしの状況で解像度が高くなるほどTBPが低くなっているのは、GPU側の処理が追い付かずフレームレートが極端に下がる状況では時々見られる現象だ。

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