日本ラグビー界最高峰のリーグ「ジャパンラグビー リーグワン」。そのトップ12チームのディビジョン1に所属し、残すところ3試合(4月8日時点)となったリーグ戦の激闘真っただ中にある横浜キヤノンイーグルス。同チームのGMを務める永友洋司氏が抱く、悲願のプレーオフ進出へ懸ける熱き思い。そしてホストエリアの横浜・大分での地域に根差した活動の目標と課題、スポーツを通じた社会貢献。さらに9月開催のフランスワールドカップについてなどを、エリアLOVEウォーカー総編集長の玉置泰紀が直撃インタビュー!
トップリーグからリーグワンへ
利益を出す事業化の大変さを痛感
――2003年から18年続いたラグビーのトップリーグが、2022年より新たにリーグワンとして発足しました。そこで感じたことや新旧リーグで変わった点は?
永友「まず、チーム作りでは特に大きな変化はないのですが、観る側からは、『非常に面白くなった』『エキサイティングになった』『国内リーグのレベルが上がった』という声が、アンケートを含めたヒアリングでよく挙がっています。我々としては何か特別なことをしたわけでも、ラグビーのルールが大きく変わったわけでもないので、あまり意識したことはないんですが、ファンの目線では違う。これがリーグとしても成長した部分ではないかなと見ています。
トップリーグからリーグワンになって、大きく変わったのが事業化と社会化ですね。事業化とは、つまり自分たちで稼ぐということですが、それがどれだけ難しくて大変かということを、今、痛感しております。先にプロスポーツ界を引っ張ってきた、プロ野球とJリーグの方々にもいろいろお話を聞きますけれども、皆さん相当の苦労をされて今があるということですね。だから横浜キヤノンイーグルスだけではなく、ラグビー界全体がもっともっと苦労しながら成長していかなければならないんです」
――社会化にはチームのホストエリアとの関係が大切ですよね。メインの横浜市では、選手が市内の小学校を訪問したり、YC&ACグラウンドで小中学生が対象のイーグルスラグビーアカデミーも開講している
永友「(地域密着を目指すリーグワン、チームの方針もあり)とても大切な活動です。でも短期間で結果が出るわけではないので、中長期的な視点で継続していかなければならないと思っています。
コアなラグビーファンの方々には、スタジアムやイベントにも来ていただいていますが、今までラグビーを観たことがない方、ラグビーは知っているけれどもスタジアムに来たことがない、そういうファンの方々をどうつかんでいくか。そのために横浜市の商業施設などで開催される、いろいろな共同イベントにも参加しています。自治体や商工会議所の方々からもお声を掛けていただき、参加できることをとてもありがたく感じていますね。
横浜市や神奈川県ラグビーフットボール協会とのしっかりした連携が一番重要なので、学校訪問では横浜市内の全18区18校で、毎年『タグラグビー』というタックルをしないラグビーの教室も開いています」
――ほかの在浜スポーツチームとはどのような関わり合いを?
永友「同じ横浜市には、13ものプロスポーツ団体があるので、皆さんとどのように協同していくか、ということも非常に大事だと感じています。
我々は、ラグビー専用のホストスタジアムを持っていないので、グラウンドの用意にとても苦労しているんですね。現在は日産スタジアムと、ニッパツ三ツ沢球技場を使わせていただいているんですけども、本当にここは横浜市の助けをいただきながら、日産であれば横浜F・マリノスさん、ニッパツなら横浜FCさん、Y.S.C.C.横浜さんというJリーグのチームの方々から、大変なご理解を頂戴しているおかげで試合することができています。
要は、いろいろなチームにサポートしていただきながら、リーグワンの2シーズン目を迎えているところなんです。
地元チームとの交流としては、YOKOHAMA TKMという女子ラグビーチームの方たちと、一緒に競技普及イベントをさせていただいています。ほかのスポーツ団体の方とは、お互いの試合を観にいくなどの交流をすでに行っていますが、今後はイベントなどでもぜひご一緒させていただき、みんなで横浜を盛り上げていきたいですね」
――セカンダリーホストエリアである大分県との連携は?
永友「例えば、昨シーズンも横浜で大分県の物産展を行いました。チームの2つのホストエリア、横浜と大分をつなぐようなイベントですね。これもラグビーの特徴である多様性のひとつだと思います。大分の方たちに横浜に来ていただいて楽しんでもらう、その逆もしかり。そういう形での取り組みをもっとやっていきたい。社内にも連携の専門チームがありますので、いろいろと考えてやっていかなければ、という話をしていますね」
――トップリーグが会社だとしたら、リーグワンは社会のよう
永友「おっしゃる通りです。地域社会に認知していただける活動、役に立てるような活動をしていくことが、すごく大事な時代になってきましたね」
――認知度の拡大といえば、チームマスコットのカノンちゃんも一役買っていますね。2022年のリーグワンマスコット総選挙でも第2位と大活躍!
永友「すごくうれしいですね。やっぱり、あのキャラがいいんだろうと思います。横浜キヤノンイーグルスより、もしかしたらカノンちゃんのほうが有名になっちゃうかもしれませんが(笑)。これをきっかけにチームのことを、もっと知っていただけたらと思います」
誰もの個性が生きるラグビー
多様性の魅力を伝えたい
――さまざまな活動の中でも大切にしていることは?
永友「まずはラグビーの競技特性を、ファンの人たちやラグビーをよく知らない人たちに知っていただくということですね。我々はラグビースピリッツと呼んでいますが、ノーサイドの精神などを。ラグビーというのは後ろにボールをつなぎながら前進していくスポーツですから、ボールを持った人の責任感、キャプテンシーやワンフォーオールの精神はもちろん、多様性というところも伝えたい。
イーグルス所属選手の出身を見ても、ニュージーランドやオーストラリアの選手もいれば、ポリネシアのトンガ、フィジー、サモア、ヨーロッパではウェールズ、南半球では南アフリカの選手など、まさに多彩なバックグラウンドを持つ選手たちが集まってきている。そこで15人の選手たちがひとつのボールをつなぎながらトライに持っていく。中には私みたいに小さい選手もいれば、2m近い大きな選手もいる。200kg近い重さのものを持ち上げられる力の強い選手や、50mを6秒で走る選手もいて、それぞれに役割があるということですね。
だから、僕は体が小さいからダメ、足が遅いからダメとかっていう競技ではないんです。それぞれの個性に合った役割と責任を、しっかり果たしてもらえる競技がラグビーだということを知っていただいて、イベントや学校訪問でラグビーのファンを増やしていくことがすごく大事かなと。今まではそういう活動をやっていませんでしたので」
――初めはラグビーというスポーツの普及から
永友「昔の大学ラグビーでは、スタジアムで試合をするだけでお客様が来ていたんですけれども、今は観る側の目線を考えなければ。我々横浜キヤノンイーグルスの認知度も、地元ではまだまだですし。
2019年の日本W杯は日産スタジアムで行われて盛り上がりましたので、そういったレガシーをしっかりと継承していくという責任も、我々にはある。ひとりでも多くの方にラグビーとチームを知ってもらう、勝つための努力とともに、市民の方々に認めてもらう努力をしながら活動していきます。
そのための機会も多く設けていただいていますので、市民の方々が横浜キヤノンイーグルスが来てくれて良かったな、と思って下さるような10数年後、20年後につなげていきたいですね」
――まだまだこれからでしょうか。でもイーグルスは南アフリカ代表のデクラーク選手ら、世界的スターを身近で観られるのも魅力です
永友「そうですね。イーグルスに限らず、リーグワンでは世界のトッププレイヤーが多くのチームに来ていますので。ファンの方たちに『面白くなったよね』と感じてもらえるのは、そういったところも大いにあるでしょう」
コロナ禍の3年間は無駄にしない
その体験や苦労を礎としていく
――思えば、前回19年の日本W杯と、今年9月のフランスW杯の間にはコロナ禍という大きな試練がありました。ちょうどリーグワンの立ち上げ時期とも重なりましたが、コロナ禍で苦労されたこと、思ったことは?
永友「この約3年間は、もちろん我々も、発足初年度から試合の半数が中止になるなど苦労はしたんですけれども、やっぱり一番苦しい思いをしたのは学生たちでしょう。学校や先生から三密を避けるということをすごく言われていましたから。入学式や卒業式が行われない、夏合宿もできない。部活動の前に、学校や国の規制に大きく影響を受けたのは子どもたちですね」
――その時期、その青春は一度きりですからね
永友「高校の3年、大学の4年間はかけがえのないもので、私もその時の経験が、今に生きている部分が非常に大きいです。みんなで一緒に何かの目的を達成することに人生の価値を見つけたり。学校などでよくお話しするのが、この3年間があったから良かったと思えるような人生を、自分で見つけていかなきゃいけないよねっていうことですね」
――大変に厳しい状況でした
永友「観る側にも規制が掛かったことで楽しみ方も変わりましたので。だからファンの方々にも、この期間があったから日本のラグビーがこういうふうに変わったんだ、と良く思ってもらえるように我々はやっていかなきゃいけない。
チーム目線でいうと、密を避ける感染予防対策の中で、選手や協力が必要な選手の家族にも大きな負担と我慢を掛けてしまった。選手がプレーするのにより良い環境を作っていくことも重要ですが、我々としてはその家族にも、これから何ができるかということを、もっとしっかり考えていかなきゃならない。
あとはもうひとつの目線としては、企業母体です。我々であればキヤノンという会社に対しての事業化や集客、応援していただく企業、放映権という形の分配が、自分たちの上に大きく影響してくるわけです。もともと社会人ラグビーは、それほど多くのお客様を競技場に集められませんでしたが、さらにコロナ禍の到来で、母体の企業には非常に迷惑を掛けてしまいました。そこをどう取り返していくか、恩返ししていくかですね」
――スポンサー企業の方々は、逆に今こそ支えたいという気持ちがあったと思いますし、コロナ禍は本当に辛かったけれども、その経験が後に生きてくる
永友「やはり、この3年間があったからこそ良かったねっていう時代を来させないといけないですよね。ただ待っていてもしょうがない。我々自身も振り返った時にそう思えることを、チームに残していかなければ」
アフターコロナの時代が
SDGsや社会貢献を加速させる
――コロナもようやく落ち着いて、スポーツ界にも賑やかさが戻ってきました。いよいよ社会貢献やSDGsも本格始動でしょうか?
永友「おっしゃる通り、ラグビー界も規制緩和でほぼ通常の競技運営に戻りつつあります。チーム内では感染予防として、ミーティングではマスク着用など、自己管理も含めて我慢しなきゃいけないところはまだありますが、ファン目線で見ると、ほぼ
とはいえ、先ほどもお話ししたように、コロナ禍の活動も決してネガティブなだけでなく、今後に生かせるものがたくさんある。例えばファンの方々との接点として、ラグビーアカデミーをリモートで開催するとか。こういう活動はむしろ続けていくべきだと思っています」
――チーム目線ではいかがですか?
永友「まとまっての練習ができなかったので、自宅でのトレーニングを工夫したり、今もそれを継続している選手たちもいます。企業母体と我々の中でも、感染予防の徹底をお客さんたちと一緒にやってきました。まだまだ不安なお客さんもいらっしゃいますから、引き続き皆さんのご協力を得ながら、今までの経験を生かして活動していく。チーム全体の健康管理や、選手たちも食事やトレーニングなど自己管理を徹底してきましたので、これも良きレガシーとして残していくべきだと考えています。
正しい日常と自己管理を意識してきたことが、パフォーマンス向上に直結していく。ある意味、いい勉強ができた期間でもありました」
――そういったひとつひとつが、持続可能性につながっていく
永友「まさしく、そこがSDGsの活動で大きな活動にもつながっていく部分でもあると思います。ラグビーアカデミーは平日行う塾みたいなものですから、もっと学べる部分を増やしたり、合宿を張ったり。一緒に何かを達成できるような取り組みを、子どもたちともっとやっていきたいですね。
今までやってきた活動が、より一層中身が濃くなっていくというところでは、商業施設での活動もそうですね。先ほども出ましたが、横浜市にある13のスポーツチーム、パートナーズと連携しながら共同イベントという形で、一緒に街を盛り上げていけることがすごく大事だと思います。
またコロナ禍では、ファンの方と選手との交流が少なかったので、ファンクラブのイベント実施に取り掛かるのも大切ですし、被災地の復興支援活動もあります。あれから年数は経っていますが、まだまだ大変な思いをされている方々がたくさんいらっしゃいます。これまでも支援活動を行ってきましたが、コロナ禍が明けたことによって、もっと工夫が必要になってきますね」
――現在、復興支援活動はどんなことをされていますか?
永友「宮城県の登米市と石巻市で、毎年ラグビーの授業を行っています。大分県では、大分県立情報科学高校と連携してこちらから課題を出し、それをしっかりと解決していくようなプログラムやカリキュラムを組んでいます。
またこれは、すべてのスポーツチームで言えることですが、今、世界中で起きている環境など諸問題に関して、一緒になって取り組んでいくこともすごく大事になってくるだろうと思いますし。これからもっともっと加速させていきたいですね」
グラウンド内だけでは強くなれない
チーム一丸でプレーオフを目指す
――リーグ戦は2年目のシーズンが今、まさに佳境。昨年逃したプレーオフ進出への意気込みや、現状の手応えは?
永友「チームの現場は沢木敬介監督に任せています。今ある戦力を最大限に引き出しながら、現在4位(4月8日時点)ですけれども、素晴らしい結果を残してくれているなと。現場の監督、コーチ、スタッフ陣、そして選手たちには、本当に感謝しています。
ただ、カンファレンス制で(残り対戦カードの有利不利など)、自分たちがコントロールできない部分もあるので、そこに目を向けるんじゃなくて、コントロールできる部分にフォーカスした環境作りということが、裏方の僕がしっかりと支えていくところだと思っています。
試合に出られる、ジャージを着られる人間は23人しかいませんので、これは監督、コーチ陣がしっかりサポートしていますけれども、ジャージを着られない選手たちがどれだけチームの力になれるか。さらに選手たちの家族の力、周囲で支えてくれている人たちの力も非常に大きくなってくると思いますので、チーム一丸となって戦っていけることが大切ですね。
昨年は6位という成績で、もう少しでした。でも、その“もう少し”を超えるのが、実はとても大変なことで私の経験上、ちょっとやそっとじゃ超えられないものなんですよね。それを超えるためには努力やチーム力が必要です。
それは、単にグラウンドで良いパフォーマンスをすればいいということでもなくて、実はグラウンド以外でのいろいろな形の取り組みが重要になる、とすごく感じています。昨年はひとつふたつ足りなかった部分を、今年はグラウンド外にもしっかりと目を向けながら戦っていくことで、結果が付いてくるんではないかなと思っています」
――昨年と今年でチームが明らかに変わった点は?
永友「変化が見られるのは、ここからだと思います。昨年の同時期でも4位という可能性を見据えていましたが、最後に力尽きた部分があります。
なので、ここからの試合で、新しい横浜キヤノンイーグルスをお見せできるかどうかに懸かっています。今、この位置にいることは、監督や選手陣の頑張りが昨年よりもさらに増しているということですが、他のチームもレベルを上げてきていますので。
現在、トップ4に同じカンファレンスのクボタスピアーズ船橋・東京ベイ、東京サントリーサンゴリアス、我々の3チームが入っているので、星の潰し合いが始まっていきます。上位だけど違うカンファレンスにいる東芝ブレイブルーパス東京などが、僕らが潰し合いをしている中で勝ち上がっていくという状況になりますから。
また売り上げ、観客動員数も我々としてはプレッシャーに感じながら戦っていかなければならないので、ここからが本当に成長や進化が問われるところなんじゃないかと」
――チームを引っ張っていくのはキャプテンの梶村選手
永友「梶村は、非常によくやってくれていると思います。彼は言葉より態度で引っ張っていくプレイヤーなので、気苦労も非常にあるでしょう。キャプテンは自分のプレーよりも、チームをどう勝たせるかを考えなければいけないポジションでもありますので、今は本当に大変ですけれど、この経験がまた、さらに彼を成長させる。それこそ日本を代表する選手に育ってほしいですね」
ラグビーW杯2023への思い
日本代表の強化で子どもに夢を
――今年9月にはフランスでW杯も開催。前回の日本W杯で大変盛り上がった後で、リーグワンが発足したのはいい流れですね
永友「前回W杯の影響は非常に大きかったと思います。我々ラグビー関係者も、初めてのアジア開催にはとても不安があった。でも、いざ開催してみるとあれだけの大きな大会になり、たくさんのお客様が来て、日本のラグビーが今まで行ってきた活動の成果が出てきていました。しかし、ポテンシャルをすごく感じた大会でもあったけれども、それをしっかり生かしきれてないところがまだあるかなと」
――今回のフランスW杯への思いは?
永友「リーグワンの目的のひとつは代表強化。日本代表が強くなることで子どもたちに夢を与えたいんです。サッカーのW杯や野球のWBCもそうですが、代表が活躍することによって、興味を持ってその競技に取り組む子供たちが増えます。ですから、今回のフランスW杯に出場する日本代表の存在は、非常に大きいものとなります。ひとりでも多く代表になれる選手を育てるのが、我々の役目であり責任だと考えています」
――将来的にどんなチームにしていきたい?
永友「横浜キヤノンイーグルスって、こういうチームだよね、とひと言で表せるようなチームになるのが理想です。
昨年のチャンピオンだった、埼玉パナソニックワイルドナイツやサントリーは、それぞれが“こういうチームだ”という特徴、勝つ文化がすごく根付いていると感じます。それをリスペクトしているので、我々もそうやって覚えてもらえるチーム作りを意識していきたい。グラウンド内だけではなく、外でもそう思われるように。
繰り返しになりますが、市民の方々に横浜に来てくれて良かったと言ってもらえるチームになりたいと強く思います」
――ぜひ、そうなってほしいですね
永友「目標があることがチームを成長させてくれるので、夢を持ちながらみんなと一緒に活動していければ。自分たちの強さといろいろな取り組みが、日本代表の強さへとつながっていくことを、常に意識して頑張っていきたいですね」
昨年のリーグワンスタート、そして横浜に来てから2年目の横浜キヤノンイーグルス。地元民とラグビーファンに愛される地域密着のチームを目指して、社会貢献活動にも力を入れている。コロナ禍で得た経験も糧にして、今年こそプレーオフ進出へ、さらにW杯の日本代表をひとりでも多く送り出したい。チーム一丸となり、大きな夢を抱いてチャレンジすることが、子どもたちにも夢を与える。永友GMの熱い思いが、よりいっそうチームを成長させていくだろう。
ながとも・ようじ●1971年生まれ、宮崎県出身。都城高校時から社会人まで各年代でラグビー日本代表に選出。明治大学、サントリーで活躍。1996年、神戸製鋼の8連覇を阻止した試合は今も語り草に。2002年の現役引退後は、サントリーサンゴリアス、キヤノンイーグルスで監督として指揮を執る。2018年に現・横浜キヤノンイーグルスGMに就任。以降、現職。座右の銘は「夢は必ず叶う」。ちなみに、横浜市内のお気に入りスポットは、最近その面白さに気付いたという町「野毛」と、釣り好きなので「海!」とのこと。
聞き手=玉置泰紀(たまき・やすのり)●1961年生まれ、大阪府出身。エリアLOVEWalker総編集長、KADOKAWA拠点ブランディング・エグゼクティブプロデューサー。ほかに日本型IRビジネスリポート編集委員など。座右の銘は「さよならだけが人生だ」。最近は「コロナ禍に見舞われてから、ようやく花見に行ける状況になり、スポーツもいよいよ花盛り。ラグビーと言えば、自分は京都の同志社大学出身で、平尾誠二さんや大八木淳史さんが同時期に在学していて、光栄に感じていたものだ。平尾さんとは、その後何度かお会いする機会があったが、永友さん同様ナイスガイだったのを思い出す。9月には、フランスでワールドカップも始まり、ワクワクの1年になりそうだ!」。
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