第13世代インテルCoreプロセッサーUシリーズの実力は?
緊急レビュー:普通だからこそ価値がある、大画面で使いやすいVAIO Fシリーズ
VAIO初の第13世代インテルCoreプロセッサー搭載モデルとなったのは、主力のSXシリーズではなく新機軸のスタンダードモデル「VAIO F」シリーズだった。
VAIOが3月29日に発表した個人向けの新製品、VAIO Fシリーズは、14型ワイドの「VAIO F14」と16型ワイドの「VAIO F16」の2機種をラインアップ。VAIO SXやVAIO Zシリーズのいいところを取り入れつつ、コロナ禍を経て変化した生活への対応し、改めてこれからのノートPCの当たり前は何かを見つめ直したモデルだ。とはいえ、SXシリーズに取って代わるというものではない。デザイン・価格・性能・使い勝手のバランスが取れた、VAIOの新しいスタンダードを提案し、ユーザーの選択肢を増えした形だ。
発売は6月の予定で、手に入るのは2ヵ月以上先の話になるが、VAIO F14/F16の両方を試す機会を得たので、さっそくレビューしていこう。
VAIO F14の主要スペック | VAIO F16の主要スペック | |
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OS | Windows 11 Home / Windows 11 Pro | |
CPU | インテル Core i7-1355U プロセッサー インテル Core i5-1334U プロセッサー インテル Core i3-1315U プロセッサー |
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GPU | インテル Iris Xe グラフィックス | |
メモリー | LPDDR4X 8GB / 16GB / 32GB | |
SSD | スタンダードSSD 256GB / 512GB / 1TB(PCIe) | |
ディスプレー | 14.0型ワイド(フルHD) | 16.0型ワイド(WUXGA) |
インターフェース | USB 3.1 Type-C×1(Gen2/PD/DP Alt Mode対応)、USB 3.0 Type-A×3、HDMI×1、ギガビットLAN×1、コンボジャック、microSDメモリーカード スロット×1 | |
カメラ | CMOS センサー搭載HDカメラ Windows Hello 顔認証対応 | |
無線LAN | Wi-Fi 6 | |
バッテリー駆動時間 | 約16時間 | |
サイズ/重量 | 約322.9×221.5×19.7mm / 約1.34kg |
約358.3×255.6×19.9mm / 約1.65kg |
魅力はやはりVAIOらしい機能的でシンプルなデザイン
VAIO F14/F16は、ディスプレーサイズとキーボード配列は違うが、中身の基板やバッテリーは基本的に同じなので、性能はほぼ変わらない。まずは外観から見ていこう。
ボディーは樹脂製で、VAIO SXシリーズのようにUDカーボンは使用されていない。カラーはサテンゴールドとネイビーブルー、ウォームホワイトの3色。ノートPCにありがちなブラックやシルバー系は個人向けには用意されていない。
サイズは、VAIO F14が約322.9(W)×221.5(D)×19.75(H)mmで重量は約1.34kg。VAIO F16が約358.3(W)×255.6(D)×19.95(H)mmで重量は約1.65kgとなっている。サイズ的に大きいVAIO F16のほうが重いのは当たり前だが、実際に持ってみるとサイズからくるイメージからか意外と軽く感じた。
キーボードは、VAIO Zで開発した構造を採用し、VAIO F16はテンキー付きになっている。パームレスト部分はVAIO SXシリーズと同様、アルミ合金製で、ヘアライン加工が施されている。VAIOお得意のチルトアップヒンジを採用しており、キーボード面にはタイピングしやすい傾斜ができる。
タッチパッドはボタンなしのタイプだ。表面は滑らかだが、わずかに抵抗があり細かいカーソルの動きをつけやすくなっている。電源ボタンに指紋センサーを内蔵していることに加え、Webカメラと顔認証センサーも搭載している。OSのロックを解除する際には、利用環境に合った生体認証を選べる。
ディスプレーは、VAIO F14が16:9比率の14型ワイドでフルHD(1920×1080ドット)、VAIO F16が16:10比率の16型ワイドでWUXGA(1920×1200ドット)と縦横比が違う。VAIO F16のほうが縦方向の情報が多いので、Excelなどのビジネスアプリを利用する際に扱いやすいはずだ。