KDDIがメタバースサービス「αU」を立ち上げたが、一方でNTTドコモはメタバースをメインに事業展開する「NTT QONOQ(コノキュー)」という新会社を2022年10月に設立している。
ソフトバンクもメタバースに注力する中、NTTグループはどのようにメタバースをビジネスにしていくのか。NTTコノキューの丸山誠治社長に話を聞いた。
まずは特化型サービスから
NTTドコモは2021年にNTTの完全子会社となった。その後、NTTグループに分散するメタバースやXR関連の事業や人材が「NTTコノキュー」に集められた。
丸山社長は「我々が売っている商材のなかにはDOORという、NTTの持ち株会社が作っていたブラウザベースのVRチャットサービスがある。さらにNTTコミュニケーションズが手がけていた企業向けのソリューションもある。人とアセットを全部吸収したカタチでやっていくのが元々の趣旨。そういう意味では違う会社の人間がいっぺんに入ってきたので、いい刺激もあり、毎日楽しく仕事をさせてもらっている」と語る。
コノキューは新しく設立された会社とはいえ、すでにビジネスとして回っている事業も多い。一方でコノキューとしての新サービスが出てくるのは、もう少し時間がかかるようだ。
丸山社長は「コノキューがいろいろと手がけて出てくるものは今年度から来年にかけて、多く出していこうと思っている。とはいえ、汎用的なメタバースは結構、難しいところがあるので、まずは特化型サービスをいくつか揃えて積極的に展開したい」という。
「特化型」というのは、社内のコミュニケーションツールであったり、スマートグラスをかけて、遠隔支援をするようなソリューションとなる。

この連載の記事
-
第263回
トピックス
「アクセシビリティは“人権”」アップルが40年間続ける取り組みとは -
第262回
トピックス
ソフトバンクとKDDIが“空の救助網” 雪山遭難、ドローンで発見 -
第261回
トピックス
スマホ5G“ミリ波”肩透かし 6Gは“センチメートル波”が鍵に -
第260回
トピックス
ドコモ苦戦 携帯3社、“値上げ”で明暗 -
第259回
トピックス
KDDI、通信品質で再び首位に ドコモとソフトバンクが不満「あの評価基準はおかしい」 -
第258回
トピックス
アドビ、AIで若年層開拓 “映える”画像を作りやすく -
第257回
トピックス
ドコモ経由の“NISAデビュー”増える マネックスか、SBIか、悩ましい選択に -
第256回
トピックス
KDDIドローン事業、9年目で軌道に乗る兆し 無人AIポート運用に成功 -
第255回
トピックス
楽天モバイル“値上げしない宣言”に他社が苦言 「自分たちでネットワークを構築しないくせに」 -
第254回
トピックス
クアルコム「Snapdragon」名称迷走 PC市場での認知施策が課題に -
第253回
iPhone
アップル新型「iPhone」全部比べた オススメはこれ - この連載の一覧へ












